WBCは自身の国籍だけでなく、両親や祖父母の血統、出生地によって選手が国籍を選択して出場できる。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたヌートバーは日系2世。侍ジャパンが日経選手を選出するのは初めてだ。
右投左打の外野手であるヌートバーは2021年にメジャーデビュー。昨季は108試合に出場して打率0.228、66安打14本塁打、40打点、OPS 0.788を記録した。打率は低いが選球眼が良く、長打率も優れている。守備も外野の全ポジションをカバー可能だ。
ヌートバーの侍ジャパン合流が確定したことで、カージナルス所属選手による“韓日戦”ビッグマッチの実現も決まった。ヌートバーに先立ち、内野手エドマンが韓国代表の最終エントリー30人に含まれたのだ。韓国系アメリカ人選手が韓国代表に選ばれるのも初だ。
同じチームでプレーするヌートバーとエドマンが、母親の国のために“韓日戦”を戦う。そもそも“韓日戦”自体がビッグマッチだが、両選手のプライドをかけた勝負も繰り広げられるだけに興味深い。同じプールBに所属する日本と韓国は、3月10日に東京ドームで直接対決を行う。
なお、メジャーの経歴はヌートバーよりエドマンの方が長い。スイッチヒッターの内野手として2019年にカージナルスでデビュー以降、4年間で459試合に出場し、打率0.269、471安打、40本塁打、175打点、79盗塁、OPS 0.732を記録した。遊撃手のキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)とともに強固な二遊間を築く見通しだ。
(記事提供=OSEN)