当初、WBCキューバ代表の予備エントリー50人に含まれていたロペスだが、巨人キャンプ合流のためキューバ野球連盟に辞退の意思を伝えたという。
29日に行われた入団記者会見では、「夢を断るのは容易ではなかった。しかし、初日からチームとプレーするのは約束事だ」と、巨人での新たな挑戦に対する並々ならぬ決意を示していた。
同日の会見前、ロペスはジャイアンツ球場を訪れキャッチボールをするなど、早速日本の公認球への適応を行ったという。寒い天気のなかでもブルペンで18球を投げたとのことだ。
身長190cm、体重94kmの体格を持つ右腕投手のロペスは、一時は100マイル(約161km)の剛速球を誇ったファイヤーボーラーだった。
2018年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスでメジャーリーグ・デビューを果たし、昨年はニューヨーク・メッツでプレー。5シーズン通算121試合(112.2イニング)3勝8敗1セーブ26ホールド、防御率4.39、92奪三振を記録した。
2019年にはダイヤモンドバックスで70試合(60.2イニング)を投げ、2勝7敗1セーブ21ホールド、防御率3.41、42奪三振と中核ブルペンの役割を果たした。ただ、以降は成績が少しずつ落ち、メッツ移籍後も8試合で1勝、防御率も5.73にとどまった。それでも、昨年も平均95.9マイル(約154km)のファストボールを投げるなど、球威は衰えていない。
夢のWBCを断ってまで巨人に早期合流したロペスは、はたして日本の舞台で活躍を披露することができるのか。巨人新助っ人の投げっぷりに注目したい。
(記事提供=OSEN)