そんなジュントーリGMは、キム・ミンジェが中国の北京国安で活躍していた時から潜在能力を知っていたという。だが、イタリアでしか活動していないジュントーリGMは、どのようにしてキム・ミンジェの存在を知ったのだろうか。
知るきっかけとなったのが、まさにマダローニからの連絡だった。
マダローニによると、3年前、彼はジュントーリにキム・ミンジェを「非常に優れた選手」と推薦したという。しかし、ジュントーリは当初、「本当に優れた選手だが、EU圏外の選手なので獲得は難しい」と断ったそうだ。
しかし、カリドゥ・クリバリがチェルシーへと移籍し、代わりとなるDFリーダーが必要な状況になると、ジュントーリGMはキム・ミンジェに再び関心を持った。その後、再びマダローニに連絡してキム・ミンジェについて質問するに至った。
ジュントーリGMはマダローニに、キム・ミンジェの性格と特性を問うた。これに対しマダローニは「心配するな。彼は韓国人だよ。戦士であり、実用的な選手だ」と説明した。
このエピソードが示す通り、ヨーロッパサッカー界において韓国人は非常に優れているという認識だ。これは、キム・ミンジェの先輩であるパク・チソン(マンUなど)と、現在もトッテナムで活躍しているソン・フンミンの影響によるもの。
あのジョゼ・モウリーニョ監督がトッテナムを指揮した当時、ソン・フンミンを称賛しながた韓国人の長所を話したことがある。
当時、モウリーニョ監督は「アレックス・ファーガソン卿と話しながら、パク・チソンについて話したことを覚えている。韓国の選手たちは指導するのに本当に良い。学ぶのが好きでとても謙虚だ。おそらく文化的な特徴だと思う」と言及している。
マダローニは「このような裏話で、私が一番満足に感じる点は一つだ。キム・ミンジェをジュントーリに推薦したという点だ。誇らしい。ナポリのファンとして、私はキム・ミンジェをジュントーリに推薦したことで、リーグ優勝に私も一役買ったと思う」と付け加えた。
(記事提供=OSEN)