中村は6日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス・バファローズ戦に「5番・指名打者」で出場した。
2回の初打席を右飛で退いた中村は、先頭打者として臨んだ4回の2打席目で、オリックス先発の本田仁海が投じた134kmのチェンジアップを打ち返し、左フェンス越えのソロ本塁打を放った。スコアを2点差に広げるシーズン14号目のアーチだった。
5回の3打席目は中飛で打ち取られたが、8回に一死走者なしで迎えた4打席目、オリックスの比嘉幹貴が投げた95kmのスローカーブを捉え、再び左フェンス越えのスタンド上段に落ちる超大型ソロ本塁打(シーズン15号)を放った。これでスコアを4-0に広げた。
中村は通算44度目のマルチ本塁打を記録。40歳としては初のマルチ本塁打だった。西武球団史上、40代の打者が1試合でマルチ本塁打に成功したのも今回が初だ。
また、中村の2本目の本塁打は、40歳の打者が40歳の投手から奪う本塁打珍記録だった。日本プロ野球では歴代5度目となる「40代打者が40代投手相手のホームラン」記録だ。
西武は終盤、オリックスに1点差まで追い上げられたが、最終的に4-3で勝利した。中村の本塁打2本が決定的な勝因となった。
中村は今季74試合で打率0.269(238打数64安打)、15本塁打、34打点、長打率0.504、OPS 0.856を記録している。昨年は打率0.196の12本塁打と振るわなかったが、40歳を迎えた今季は活躍を続けている。
中村は2002年に西武に入団。2003年に一軍デビューを果たし、今年まで21シーズンの間ずっと西武だけでプレーしている「ワン・クラブ・マン」だ。
これまで2008年、2009年、2011年、2012年、2014年、2015年の6度パ・リーグ本塁打王を獲得しており、2009年、2011年、2015年、2019年には4度打点王を獲得した。中村は自己通算469本塁打を記録している。
(記事提供=OSEN)