金メダル獲得後に不満ぶちまけ、韓国バドミントン界のお家騒動がドロ沼化…高まる協会への不信感

2024年08月09日 スポーツ #五輪スポーツ
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韓国バドミントン界の騒動がドロ沼化の様相を呈している。

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発端は、パリ五輪のバドミントン女子シングルスで金メダルを獲得したアン・セヨン(22)の“爆弾発言”だ。

世界ランク1位のアン・セヨンは5日(日本時間)、女子シングルス決勝で世界ランク9位のホー・ビンジャオ(中国)をセットスコア2-0(21-13、21-16)で破り、金メダルを獲得した。

だが、喜びも束の間、アン・セヨンは試合後のインタビューで「私の負傷は思ったよりも深刻で、簡単には治らなかった。(韓国バドミントン協会は)あまりにも安逸に考えていた。(今後も)代表チームと一緒に行けるかどうか分からない」と公の場で“口撃”したのだ。

アン・セヨン
アン・セヨン(写真提供=OSEN)

この発言の余波か、優勝から一夜明けた6日にパリ現地で行われた韓国代表メダリストたちのインタビューの場には、アン・セヨンの姿はなかった。「個人的な理由で参加しなかった」という協会の説明とは異なり、アン・セヨンは「待てと言われた」と圧力を示唆し、再び論難の火種を大きくした。

その後、アン・セヨンは7日午後に帰国。仁川(インチョン)国際空港には多くの取材陣とファンが集い、修羅場となった。

アン・セヨン
帰国したアン・セヨン

帰国直後、取材陣にアン・セヨンは、協会との葛藤について「私が申し上げたい話は、私は本当に戦おうとする意図はなかった(ということ)。私は本当に運動だけに専念したい、そんな気持ちを訴えたくて解消したい気持ちだった。そのように理解してほしいという気持ちで申し上げた」と釈明した。

続いて、パリでの記者会見不参加に圧力があったのかと尋ねられたアン・セヨンは、「この部分でも本当に論難が多かった。なので、この部分も少し言葉を慎みたいと思う。なぜなら、今は協会や(所属)チームと何か話をしたわけではない。できるだけ早く話をして、お話しできるようにする」と一線を引いている。

このように短いインタビューを終えたアン・セヨンは、所属チームのサムスン生命のバスに乗って帰途に就いたのだった。

アン・セヨン
空港でインタビューに応じるアン・セヨン

金メダル獲得後、自ら協会に対する不信感を吐露したアン・セヨンだったが、問題が大きくなり、協会への批判が大きくなるにつれてトーンダウンしている感は否めない。何か圧力があったのかと考えるのも当然のことだろう。

なお7日午前、アン・セヨンよりも先に秘密裏に帰国した韓国バドミントン協会のキム・テッキュ会長は、「協会と選手間の溝はなかった」と発言。また協会は同日午後、報道資料で「現地の記者会見に参加しないよう、(アン・セヨンに)外圧をかけたことはない」と明らかにした。

ただ、アン・セヨンの勇気ある暴露により、選手の待遇など、これまでの協会の失策が再注目されているのは事実だ。

記者会見不参加の経緯など、双方の主張が食い違っているなか、アン・セヨンの今後の動向、そして協会の対応に注目が集まる。協会は公式報道資料を出し、否定したものの、正確な真実が明らかにならなければ被害者は増える可能性もある。

(記事提供=OSEN)

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