兵役免除の元サッカー韓国代表、奉仕活動の虚偽が明らかに。本人は否定も…

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2018年アジア大会で金メダルを獲得し、兵役特例恩恵を受けた元サッカー韓国代表のキム・ジンヤ(26、FCソウル)が、ボランティア確認書を虚偽で提出した事実が明らかになった。

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キム・ジンヤは「故意の偽造ではなく、エージェントのミスだ」とし、行政訴訟を起こしたが敗訴した。

9月4日、法曹界によると、ソウル行政裁判所は8月29日、キム・ジンヤが体育観光部長官を相手に起こした体育要員公益服務関連警告処分取り消し訴訟で、原告敗訴の判決を下したという。

キム・ジンヤは2018年アジア大会・男子サッカーで金メダルを獲得し、2020年8月に芸術・体育要員に編入された。軍服務の代わりに4週間の基礎軍事訓練を受けたあと、34カ月間で544時間の体育分野のボランティア活動をすることで兵役免除となる恩恵を受けた。

キム・ジンヤ
キム・ジンヤ(写真提供=OSEN)

ただ、2022年11月から12月にかけて中・高等学校でボランティア活動をした際、政府に提出した公益服務確認書に問題が発見された。

11月には同じ日と時間に中学校と高校でそれぞれボランティア活動をしたと書いた。証拠写真も同じだった。12月に提出した確認書は、学校側ではなくエージェントが偽造したものと把握された。

このような虚偽の公益服務実績の提出を摘発した文化体育観光部は昨年7月、キム・ジンヤに警告処分を下し、服務時間は3~4時間が追加された。

キム・ジンヤは「故意に偽造したのではなく、エージェントが代わりに作成する過程でミスした」と主張し、警告処分を取り消してほしいという行政訴訟を起こした。

しかし裁判所は「公益服務確認書提出の最終的な責任は原告本人にある。 偽造部分は字体、文字の大きさなどが明確に異なり、注意を払っていたら原告もこれを知ることができただろう」とし受け入れなかった。

キム・ジンヤは確認書が一部偽造されたとしても実際に服務はしたと主張したが、裁判所は「兵役法上公益服務をしたとしても警告ができ、実際に服務しなければさらに強く制裁している」とし処分が正当だと判断した。

(記事提供=時事ジャーナル)

◇キム・ジンヤ プロフィール

1998年6月30日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長177cm。Kリーグの仁川(インチョン)ユナイテッドの下部組織の位置づけである地元の中学、高校を経て2017年シーズンから仁川でプロデビュー。翌2018年にはU-23韓国代表に選出され、8月にインドネシアのジャカルタで行われたアジア大会に出場。チームの金メダルに貢献した。2021年東京五輪にも出場している。21年シーズンからFCソウルに移籍している。

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