【韓国の兵役のギモン③】スターたちの不祥事で廃止された“芸能兵制度”

2021年12月05日 その他 #兵役関連
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兵役中の韓流スターやアイドルはいったいどのような軍隊生活を送っているのだろうか。日本で手に入る情報は断片的で、全体像をつかみづらい印象もある。

そもそも、これまで芸能人の入隊と言えば、「芸能兵」というのが一般的だった。

「芸能兵制度」とは、国防部のPR活動などに協力するという理由から、一部の芸能人は実戦部隊への配属が免除される制度のこと。1996年から始まった芸能兵制度は、イ・ジュンギ、コン・ユ、キム・ジェウク、キム・ジェウォン、ユン・ゲサン、チソンなど、多くの芸能人が歩んできた道だ。

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しかし、芸能人たちへの“優遇”として以前から賛否があった同制度は、2013年7月に廃止されてしまった。

事の発端は、歌手RAINと女優キム・テヒの熱愛スキャンダルだ。2人の熱愛の真相が追求される過程で、RAINが兵役中でありながら頻繁に休暇をとり、外出していることが発覚。大きな問題となった。

RAINことチョン・ジフン

服装規定違反(兵役中は休暇であっても軍服の着用義務がある。RAINは軍帽を脱いでいた)の議論まで行われ、結局RAINは謹慎7日の懲戒を受けた。ただこれは、芸能兵制度廃止の序章にすぎなかった。

芸能兵が風俗店に…?

決定打となったのは、SBSの番組『現場21』だろう。

同番組は2013年6月、芸能兵の服務実態について報じた。放送では、“慰問公演”との名目で地方公演を行う芸能兵たちが、携帯電話を使うなど、一般人と変わらぬ自由な生活をしている姿が映し出された。

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