韓国の保守系野党「国民の力」のチン・ジョンオ議員は12月4日、「K-POPを筆頭としたKコンテンツが全世界を動かしているが、肝心の振付師たちの著作権はきちんと保護されていない」と指摘した。
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チン議員はこの日、ソウル麻浦区のH-STAGEで振付著作権協会とともにトークコンサート「MOVE:THE NEXT STAGE」を開き、このように述べた。
世界的人気を博すK-POP。なかでもBLACKPINKの『How You Like That』の振付映像はユーチューブで再生回数19億2000万回を超え、『Kill This Love』は5億3000万回、『DDU-DU DDU-DU』は5億1000万回を超えた。
現行規定上、大衆音楽の振付は韓国の著作権法第4条1項の「演劇および舞踊・無言劇およびその他の演劇著作物」の一つとして著作物と認められているが、振付の著作権に関連する細部規定や著作権料徴収方案などは整備が進んでいない状況だ。
別途の徴収・配分システムがないため、仮に振付師が参加した作品がユーチューブなどのプラットフォームで莫大な再生数を上げ収益を出しても、追加の著作権料を受け取らず、最初に振付を提供する際に定められた創作料だけ受け取る構造となっている。
これを受け、チン議員は今年9月、振付を著作物の範疇に明確に含め、標準契約制度の実効性を強化する「著作権法改正案」を代表発議した。
かつて射撃韓国代表としてオリンピック4大会で金メダルを獲得した実績を持つチン議員は、「国家代表選手として活動していた当時、公正な制度が個人の努力と成果をどう保障するのかを直接体感した」とし、「今は著作権保護によってK-振付の未来を次の段階へ導く番だ」と述べた。
この日のトークコンサートにはBLACKPINKやNMIXXなどの振付を手がけたK-POPの代表的振付師であるリア・キム氏、BTSやSEVENTEENの振付を担当するチェ・ヨンジュン氏をはじめ、元新体操韓国代表のシン・スジ氏、元バレーボール選手のキム・ヨハン氏などが出席していた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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