未成年女性に対する性犯罪で懲役42年となった、いわゆる「n番部屋」事件のチョ・ジュビン(29)が、また別の性犯罪で起訴され、検察から懲役5年を求刑された。
12月17日、ソウル中央地裁・刑事31部(パク・ジュンソク部長判事)の審理で開かれたチョ・ジュビンの児童・青少年性保護法違反容疑の結審公判で、検察が懲役5年を求刑した。
彼は2019年、当時未成年だったAさんを対象に性搾取物を制作し、性的暴行の容疑で裁判にかけられた。
チョ・ジュビンは最終陳述で「すでに40年以上の刑を宣告され、数年間反省を続けている」と述べ、「法律が鞭だけを意味するものではないと考える。一筋の慈悲を施していただきたい」と寛大な処分を訴えた。
判決公判は来年2月6日に予定されている。
チョ・ジュビンは2019年5月から2020年2月まで、未成年者を含む数十人の女性を脅迫してわいせつな映像や画像を撮影し、それをメッセンジャーアプリ「テレグラム」の“博士の部屋”で販売・流布した容疑で、2020年4月に拘束起訴された。
彼は、アルバイトなどと称して女性を募集し、応募時点で個人情報や顔が映ったわいせつな画像を受け取り、それを口実に脅し、さらに過激な映像を撮影させたとされる。
その映像を数十万人がSNSで共有していたことが発覚し、韓国社会を震撼させた。これが「n番部屋」事件だ。Netflixで配信されたドキュメンタリー『Watch サイバー地獄: n番部屋 ネット犯罪を暴く』でも知られる。
2021年10月、韓国最高裁はチョ・ジュビンに懲役42年を宣告した原審を確定した。
また、チョ・ジュビンは今年2月、共犯のカン・フンと共に強制わいせつの容疑で追加起訴された事件で、懲役4カ月が追加で確定している。
今回、また新たに検察に懲役5年を求刑されたチョ・ジュビンに対して、オンライン上では「もう死刑でいいのではないか」「彼に3食与えられることが信じられない」「42年に5年が追加されたら47年か」といった反応が寄せられた。
一方で、「殺人よりも罪が重いのか」「国家内乱罪より刑が重いのは笑える」「もはや法律ではなく朝鮮王朝時代の役人裁判だな」といったコメントも少なくなかった。
新たな求刑によって再び注目を集める「n番部屋」事件は、韓国社会における犯罪への処罰や法制度に対する議論を呼び起こしている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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