「同一犯ではないから詐欺師ではない?」韓国で巧妙な手口で保険金をだまし取っていた一団が御用

2022年07月29日 社会
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ドライブレコーダーの普及によって、交通事故が起きても状況把握が容易になった。また、故意に事故を起こして保険金をだまし取ろうとする行為も減っている。

【注目】世界一の“詐欺大国”と評された韓国は汚名を返上することができたのか

そんな昨今の流れと逆行する犯罪が、お隣・韓国で横行している。それが「当たり屋」に近いといえる集団保険金詐欺だ。

彼らは車線を急速に変更したり、交差点で進路変更する車両を狙って接触事故を誘発して、相手ドライバーに保険受付を要求した。また、車両修理費を多く受け取るために外車を利用したり、軽微な事故であっても病院に入院して保険金を膨らませたりした。彼らがだまし取った額は約16億ウォン(約1億6000万円)にもなるという。

また、彼らの大胆な手口として、事故当事者が何度も保険金を受け取る怪しさを隠すために、SNSを通じて高額アルバイトを募っていたところだ。

高額報酬に釣られたアルバイトは、主犯格からコツを伝授されると、実際に事件を起こした。逮捕歴のない人間を利用する相当、緻密で狡猾な手法だ。

(写真=サーチコリアニュース編集部)

しかし、つめが甘かった。交通犯罪捜査チームは故意事故と思われる種類の交通事故が相次ぐことに不信感を覚えたのだ。

警察は捜査チームを結成して、保険会社から保険金支給内訳を確保して分析。その後、捜査チームはこれを保険詐欺と判断し、すぐに犯人を検挙したり、証拠を収集したりして捜査に着手した。

こうして捜査チームは1年5カ月にわたり、50回余りの地方出張と潜伏勤務を通じて関係者144人を検挙し、主犯格の容疑者11人を拘束した。

捜査チームの地道な努力が実を結んだ結果となった。

しかし、あまりにも狡猾な手口に対しては、「144人すべて拘束すべきだ。詐欺は無条件拘束という風に広めなくてはならない」「保険会社の取り組みが杜撰だから詐欺集団に目をつけられるんだ」などの意見が散見した。

同じ人が連続して受け取らない。これだけで怪しさは軽減されるのはもっともだ。韓国で自動車の接触事故を起こした際は気をつけなければならないだろう。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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