熱中症や火事など、自身の手に負えないトラブルが起きたとき、救急車や消防車を呼ぶのが普通だろう。彼らの活動は人命に直結する場合が多いだけに、当たり前だが活動を妨害することはあってはならない。
だが、お隣・韓国では救急活動を妨害するトラブルが増加しているようだ。
韓国消防庁は8月3日、2022年の上半期に消防特別司法警察が945件の消防関係法令違反事項を摘発・捜査したことを明かした。これは前年度同期間(864件)に比べて、81件増えた数字だ。
そのうち消防基本法および火災鎮圧・人命構造または救急活動を妨害した消防活動妨害は、158件にも上った。前年上半期の98件から60件(61%)も増えてしまった。
妨害の種類としては「暴行」(141件)、「器物破損」(7件)、「セクハラ」(2件)などだ。また、その大多数(136人・86%)が飲酒状態で消防活動を妨害したことも明かされた。
これには韓国内でも「人命がかかっているだけに酔っていたは理由にならないから厳罰に処してほしい」「どういう状況になれば救急隊を呼び出してセクハラができるのか」など、怒りの声が多く上がった。
救急隊の活動を妨害することによって、さらなる被害が広がる可能性は大きい。それにも関わらず、摘発される事例が増えるのは残念でならない事態だ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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