当時、道路上でサイレンが鳴り響くと、救急車を通すために多くの車が道を譲った。
ところが、救急車は急患のもとへ向かうわけでもなく、とある場所に立ち寄った。
そこはなんとカフェだった。救急車のドライバーがカフェでコーヒーを買う様子は多くの人に目撃され、韓国のユーチューブでも拡散。結果、大ひんしゅくを買い、私設救急車会社による謝罪文が挙がる事態となった。
この映像は17日時点で視聴回数64万回を超え、オンライン上で議論になった。
韓国ネット民の間では、「こうした問題が、救急車に対する不信感につながる」「民間企業免許の取り消しが必要」「気づかれてないだけで、同じことをしている事例も多そう」「馬鹿な人間のせいで認識が悪くなり、本当に緊急な人が譲歩されずに、命に支障があるかもしれない」「交差点で信号が赤になりそうになったらサイレンを鳴らして、交差点を過ぎ去ったら突然オフにする私設救急車を何台も見たことがある」など、激しいバッシングが起っている。
現状、韓国では救急医療に関する法律第45条第1項によると、救急車の運転者が緊急患者の移送などの用途外で運用した場合、1年以下の懲役または2000万ウォン(日本円=約200万円)以下の罰金が科され、6ヶ月以内の業務停止処分を受ける。
実際、緊急性が低い場合にサイレンを鳴らす事例が増えれば、周囲の「救急車譲るべき」という気持ちも薄れ、本当に必要な人が困る事態になるだろう。しっかりとした対策が必要だ。
(文=サーチコリアニュース編集部)