韓国の税金滞納者リスト発表で思い出されるチャン・グンソク母の“巨額”脱税事件

2022年12月19日 社会
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国を問わず、税金はしっかりと納めなければならない。

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韓国国税庁は12月15日、2億ウォン(約2000万円)以上の国税を1年以上滞納した高額・常習滞納者6940人の名簿および人的事項を公開した。

滞納額が最も多かった個人は、京畿道安山(キョンギド・アンサン)の不法賭博業者運営者で、なんと1739億ウォン(約174億円)を払わなかったという。

2番目に多かった個人も賭博業を営む男性で滞納額は708億ウォン(約71億円)、法人の1位はソウルの旅行会社で236億ウォン(約24億円)を滞納していた。

このリストには芸能人も含まれており、ラッパーのDok2は総合所得税3億ウォン(約3000万円)を滞納したことでブラックリスト入り。彼は今年7月、裁判所から海外宝石業者に未納代金3万5000ドル(約477万5000円)を支給せよという強制調整決定を受けたこともある。

これら以外にも多くの違反者が公開されているが、そのなかでも一際目を引くのは日本でも知名度の高いチャン・グンソクの母チョン・ヘギョン氏だ。

チャン・グンソク母の脱税事件

チョン氏は過去、芸能事務所TreeJカンパニー(2020年12月にボンボンへと改名)の代表として、海外で得た所得の一部を自分または他人名義の海外金融口座に振り込んで横領する方式で、税金18億5500万ウォン(約1億8500万円)を脱税したことがある。

この脱税が明らかになったきっかけは、日本の国税庁による報告だった。2016年、TreeJに税務上の申告漏れがあるとの情報を受けた韓国国税庁によって、2012年にTreeJが輸入額約53億8000万ウォン(約5億3800万円)を申告漏れしていたことが明らかになったのだ。

国税庁の調査開始後、Tree Jは申告漏れしていた金額分の法人税を自主的に納付したが、当局は不正過少申告加算税を含めて約3億2000万ウォン(約3200万円)を追加納付するよう告知。

これに対してTree Jは、2019年に「法人税を脱税する意図はなく、単に課税標準を過少申告したにすぎないにもかかわらず、不正過少申告加算税を賦課した処分は違法だ」として逆に行政訴訟を起こす事態にまで発展した。

チャン・グンソク
チャン・グンソク

その後、ソウル裁判所は租税回避が行われたとしてTreeJの主張を受け入れず、チョン氏は計18億ウォン(約1億8000万円)あまりの脱税容疑で在宅起訴されることに。2021年1月に懲役2年6カ月、執行猶予4年、罰金30億ウォン(約3億円)が言い渡された。

一審判決が下されたあと、チョン氏は判決を不服として控訴状を提出したが、一週間後に突如取り消した。当時、チョン氏の関係者は「息子にこれ以上迷惑をかけたくない。息子に申し訳ない気持ち」と明かし、一審の判決で刑が確定した。

この間、チャン・グンソクは2018年にTreeJから去り、母の脱税とは無関係だとしていた。そして2018年7月に入隊し、2020年5月に除隊している。

除隊後はタレント、歌手としてマルチに活躍しているチャン・グンソク。母と同じ轍を踏まないよう気を付けてもらいたいものだ。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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