出産したばかりの赤ちゃん2人を殺害し、遺体を冷蔵庫に保管した韓国の母親の懲役刑が確定した。
11月8日、法曹界によると、最高裁3部(イ・フング大法官)は殺人などの容疑で起訴された30代の母親A氏に、懲役8年を言い渡した原審判決を確定した。
A氏は、2018年11月と2019年11月にそれぞれ娘と息子を病院で出産後、自宅や病院近くの路地で殺害した容疑で起訴された。A氏は子供たちの遺体を黒いビニール袋に入れ、自宅の冷蔵庫に保管していた。
すでに夫との間に3人の子供がいたため、経済的な困難があって犯行に及んだとされる。
彼女の犯行は、2023年5月に監査院が保健福祉部の監査で、出産記録はあるが出生届が出されていない「影の赤ちゃん」事例として発覚し、明らかになった。
A氏側は裁判で、殺人罪より法定刑が軽い「嬰児殺害罪」が適用されるべきであり、犯行当時は心神耗弱状態であったと主張したが、認められなかった。
1審ではA氏に殺人罪と死体遺棄罪を適用し、懲役8年を言い渡した。ただし裁判部は「A氏の事件には犯行動機に斟酌の余地がある」として量刑理由を説明した。検察とA氏がともに控訴したが、2審の判断も同様だった。
また最高裁も「原審の判断には殺人罪や死体遺棄罪の成立に関する法理を誤解して判決に影響を与える誤りはない」として、A氏の上告を棄却した。
悲惨な事件を受け、韓国のオンライン上では「赤ちゃんを2人も殺害して懲役8年なんて」「これは死刑になってもおかしくないのでは」「一度の過ちでも許されないのに二度も繰り返したとは」「あまりに残忍な事件だ」と、量刑に対して不満を持つ反応が見られた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■「もはや殺人罪では?」女子中学生を“買った”エイズ患者の韓国男性、対策が万全だったと主張
前へ
次へ