最近、外国産の豚肉や鶏肉などを国産と偽り、神奈川県や東京都の学校に給食用の食材として納入したとして、相模原市の食品加工会社の元会長ら5人が逮捕された。
産地偽装は、学生の子供を持つ親や関係各社に大きな衝撃を与えた。信頼を根本から揺るがす事件だ。
そんななか、韓国でもご当地の名産品として愛されてきた商品の産地偽装が発覚して大問題となっている。
問題となったのは、世宗(セジョン)市が韓国版ふるさと納税の返礼品として選定していたパンだ。
このパンを開発・生産していたA社は、9月30日に原産地表示を偽装し、国立農産物品質管理院に摘発された。A社はギリシャ産の桃を「世宗市の桃」に、国産米を「世宗市米」として偽表示した疑いだ。
このA社は、世宗市と農業技術センターから1億ウォン(約1100万円)以上の補助金まで支援を受けたことが知られていることもあり、市民の怒りは甚大だ。
バッシングが大きくなったこともあり、A社はオンラインコミュニティに謝罪文を掲載。代表は「初めに世宗市産の米と桃を入れて世宗市を代表する商品を用意したが、コスト負担の大きさからギリシャ産の桃と混ぜて使う大きな過ちを犯した。世宗米の使用は取引していた生地工場との取引中断で他の工場を見つけることができず、しばらく別の国産米の生地を使用した」と解明した。
現在、A社には摘発当時行政処分が下され、刑事立件されて関連捜査が続いている。信頼を裏切られた国民の怒りは強い。
韓国内では「補助金は全額回収しなければならない」「やはり詐欺の国」「顧客を騙すような詐欺会社は今すぐ営業停止処分にすべきだ」「どうせ、落ち着いたら同じ事を繰り返す」など、大炎上を続けている。
口に運ぶものだけに、産地偽装のショックは長く残る。売り上げのためとはいえ、消費者を裏切る判断だったと言わざるを得ない。
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