セクハラ発言で物議をかもした韓国の市議会議員が除名された。
韓国の最大野党「共に民主党」は12月12日、公務員に対してセクハラ発言をした全羅北道・群山(クンサン)市議会のハン・ギョンボン議員(55)を除名すると明らかにした。
ハン議員は12月10日、2024年決算補正予算決算委員会の休憩中、休憩室で待機していた女性職員10人余りに対して「私とスキャンダルを起こしたい人は手を挙げて」と発言したことが確認された。
また11月25日には、群山市ボランティアセンター長の任用に関する資料を求める際、監査室の廊下で担当公務員に対して怒声を浴びせ、本会議で公開謝罪する事態も起こしていた。
それだけではない。市庁の匿名掲示板には、女性公務員に対してセクハラに近い暴言を繰り返した市議員がいるとして、処分を求める投稿が寄せられた。
投稿者は「情勢が混乱するなか、多くの市民と国民が寒さを押して汝矣島(ヨイド)に向かい、倒れつつある韓国を救おうと声を上げているにもかかわらず、女性公務員を侮辱し、性的屈辱感を与える暴言をする市議員がいる」と非難した。
もちろん、ハン議員のことだ。この投稿には「その議員は普段から女性職員を上下に眺めて外見の順位をつけており、それを横で聞いていた私が不快だった」「女性課長が多い部署長に対して『花が多くていいですね』と発言したこともある」といったコメントが続いた。
これを受け、群山市公務員労働組合は群山市議会議長を訪問して抗議し、ハン議員に対する処分と再発防止策の策定を求めた。
しかしハン議員は騒動が起きると、問題の発言を冗談として片付けようとし、「当事者たちも一緒に笑いながら会話していたので、問題点に気づかなかった。現場にいなかった誰かが騒ぎを起こしているように思える」などと語ったとされる。
最終的に「共に民主党」は、「品位を損ねる行為と不適切な発言の違反」を理由にハン議員を除名することにした。
オンライン上では「共に民主党にはセクハラや性的暴行に関与した人間が何人いるんだ?」「本当に多い。この状況では尹大統領を弾劾しても…」「そもそも市議員なんて必要なのか?」「これでは国が傾くわけだ」といった嘆きの反応が相次いだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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