中国系オンラインプラットフォーム「Temu(テム)」「SHEIN(シーイン)」「AliExpress(アリエクスプレス)」で販売されている子供向け製品から、またしても有害物質が検出された。
韓国のソウル市は12月20日、「Temu」などで販売されているクリスマス用の子供向け玩具や装飾品など15製品を対象に安全性検査を行った結果、6製品からフタル酸系可塑剤や鉛など有害物質が国内基準を超えて検出されたり、物理試験で不適合判定を受けたりしたと明らかにした。
「おもちゃ」と分類された6製品では、有害物質(フタル酸系可塑剤、鉛)が韓国の基準を超えて検出されるか、物理試験の結果が国内基準に適合しないため、不適合判定を受けた。
特にサンタクロース装飾のおもちゃ2種類からは、フタル酸系可塑剤が国内基準の最大215倍、鉛が最大11倍という高濃度で検出され、不適合判定を受けた。
フタル酸系可塑剤は内分泌攪乱物質であり、精子数の減少、不妊、早産などの生殖機能に影響を与え、接触時には目や皮膚に刺激を与える可能性がある。
鉛は安全基準を超えて曝露すると生殖機能に悪影響を及ぼし、がんのリスクを増加させる。また、妊娠中に曝露されると胎児の脳発達に影響を与え、子供の学習や行動問題を引き起こす可能性も否定できない。
不適合判定を受けたおもちゃ製品のうち4製品は、物理試験で国内基準を満たさなかった。
例えば、ステッカー製品1種類は、試験中に小さな部品が外れたにもかかわらず、それに関する警告表示がないことが確認された。また、ビーズ玩具など3製品では「鋭い先端」の試験で、子供が使用する際に怪我をする可能性があることが判明した。
中国系プラットフォームで販売されている製品では、有害物質が頻繁に検出されている。
去る11月にも、ソウル市が子供・幼児用の冬季繊維製品26点を対象に安全性検査を実施した結果、7点が不適合品と判定された。「Temu」で販売された子供用ジャケット1点からは、国内基準値の622倍を超えるフタル酸系可塑剤が検出されたりした。
国ごとに安全基準が異なる可能性はあるが、特に子供が使用する製品には十分な注意が必要だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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