中国でK-POPアーティストが一人も出演しないK-POPコンサートが人気を博し、韓国で注目を集めている。
【写真】中国に“追放”された「世界美顔2位」の韓国美女韓国メディア『朝鮮Biz』によると、中国最大の公演プラットフォーム「大麥」は来年1月8日、北京市の朝陽劇場で「K-POPライブ巡回コンサート」を開催するという。この公演は12月初めに天津で始まり、陝西省西安を経て北京で幕を閉じる予定だ。
内容は、NewJeans、aespa、BLACKPINK、EXOなど人気K-POPアイドルの楽曲に合わせて歌い踊るというものだが、K-POPアイドルの代わりに中国人で構成されたバンドが歌唱と演奏を担当するとのこと。チケット価格は42~580元(約900~1万2000円)ほどだ。
記事によれば、こうしたK-POPアーティスト不在のK-POPコンサートは中国で珍しくないという。
「12月だけでも北京をはじめ山東省済南、山西省太原、天津などでK-POP公演が予定されており、やはり中国人歌手が歌うか、楽曲を流すだけの形式だ。これらの公演は観客が事前に関連曲の振り付けを学び、コンサートで一緒に踊れるようプレイリストが提供される。観客参加型であるため人気も高い」と伝えられた。
中国は、2016年の韓国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対する反発として、2017年に「限韓令」を発動した。以降、韓国アーティストによる中国国内での公演はもちろん、映画やドラマなどの韓国コンテンツの流通が禁止されている。
『朝鮮Biz』は「問題は、中国人のK-POP消費による利益を韓国がまったく得られていない点だ。本来であれば中国でK-POPの楽曲が使用されるたびに、作詞家・作曲家などに著作権料が支払われるべきだ。しかしコンテンツの正式な輸入が阻まれているため、無断でK-POPが利用され、その収益も中国側が独占している」と指摘した。
中国に対する好感度が非常に低い韓国では、こういった中国のK-POPコンサートに怒りの声を上げている。
オンライン上では「なんでK-POPとつけるのか、笑える」「やはり金を稼ぐことに関しては、合法よりも違法、インチキ、コピー。これを文化だと主張するのだから…」「どうせ後になったらK-POPも自分たちの歌だと言い張る」といったコメントが寄せられた。
一方で「限韓令が解除されたら稼ぎに行かなければならないから、黙認だろう」という声もあった。状況が正常化した際に中国でのK-POP需要を維持するために、柔軟に考えるべきとの考え方だ。
K-POPは依然として中国国内で高い人気を誇っており、中国市場の規模や潜在的な影響力は無視できない。2023年上半期のK-POPアルバム輸出対象国を見ても、1位は日本、2位はアメリカだが、「限韓令」がありながらも中国が3位につけている。
いずれにしても現在の状況が続く限り、中国ではK-POPアーティストの出演しないK-POPコンサートが行われる可能性は高い。今後の関係改善と共に韓国アーティストが正式に舞台に立つ日が来るのか、注目が集まる。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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