「ヘル朝鮮」や「無銭無業」など、韓国では厳しい情勢になると、それを揶揄するような新造語がすぐに生まれる。
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情勢だけでなく、「カププンサ」(急に場の空気が冷え込む状況のこと)、「ホンコノ」(一人でコインカラオケに行くこと)、「ピョルダジュル」(そんなものまで略すのか)など、略語も多い。
しかし、その生産と消費のペースは早く、ついていけないと感じる人も多いようだ。
総合教育企業エデュウィルは3月19日、20~50代の成人男女780人を対象に、新造語関連のアンケート調査を実施した。
同調査で「新造語関連で苦労したことがある」という質問には、「たまにある」という回答が60.6%で最も多く、「よくある」が18.5%で後に続いた。「ほぼない」は17.9%、「まったくない」は2.9%にとどまった。
つまり、79.1%が「新造語で困った」経験があるという結果になったのだ。
それほど多くの新造語が使われている韓国だが、実際の理解度はどうだろうか。回答者の47.4%は「よく耳にする新造語は理解できる」と答え、32.1%は「たまに理解できないことがある」とした。
「ほとんどの新造語を理解できる」は11.4%にすぎなかったが、「ほとんど理解していない」も9.1%にとどまった。つまり、完全に理解できなくとも「なんとなく」わかっている人が多いということになる。
こうした結果に、韓国内では「仲間内で新しい言葉を造って『新造語』といい、それを知らない人を原始人のように扱う風潮はおかしい」「次々に新しい言葉が作られていてついていけない」など、新造語の氾濫に嫌気を感じる人も多いようだ。
流行を楽しむのも大切だが、言葉が人を置き去りにしない社会であってほしいものだ。
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