「日本は独島(=竹島)を自国領と認識していなかった」韓国の財団が“19世紀の古地図”を根拠に主張

2025年02月19日 国際 #歴史問題
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日本の「竹島の日」が近づくなか、韓国の財団が19世紀の古地図を根拠に「日本は独島(=竹島)を自国領と認識していなかった」と主張した。

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東北アジア歴史財団(パク・チヒャン理事長)は2月18日、19世紀の日本の地図「大日本府県全図」が日本の「竹島固有領土論」の虚構性を明らかにしているとして、「今月の古地図」に選定したと発表した。

「大日本府県全図」は、1872年に日本の内田晋斎が作成した地図だ。

「独島は日本領ではない」と解釈できる文言?

「大日本府県全図」
(画像=東北アジア歴史財団)「大日本府県全図」

注目したいのは、鬱陵島と独島だ。この地図では、それぞれ「竹島」と「松島」と表記されており、朝鮮半島の領域と同じ色で塗られている。

これにより、日本側が当時、これらの島を朝鮮領と認識していた可能性が示唆される。

特に鬱陵島には「ここから高麗を望むのは(日本の)雲州(=出雲)から隠州(=隠岐の島)を望むのと同じである」という文言が記されている。

鬱陵島と独島
(画像=東北アジア歴史財団)

これについて東北アジア歴史財団は「1872年に作成された『大日本府県全図』にこの文言が記されていることは、1667年に書かれた『隠州視聴合記』に示された認識、すなわち『独島は日本領ではない』という認識が、19世紀半ばまで継続されていたことを示している」と説明した。

この古地図は2月25日から4月30日まで、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区にある「独島体験館」で展示されるそうだ。

ただ、『隠州視聴合記』に登場する文言については、様々な解釈があるとの主張もある。島根県の「Web竹島問題研究所」が詳しい。

同研究所の「『隠州視聴合記』と長久保赤水の『日本輿地路程全図』」という記事では、「『見高麗猶雲州望隠州(高麗が見えることは、ちょうど雲州から隠州が見えるのと同じである)』の解釈で、『高麗が見える』というとき、高麗(朝鮮)を見ている場所が日韓どちらに属すかは自明である」とし、「欝陵島を日本領と認識していた」と主張している。

したがって、19世紀の古地図にこの文言が記されていたからといって、日本がこれらの島を自国領と認識していなかったと断定するのは尚早といえるかもしれない。

いずれにせよ、今年で第20回となる「竹島の日」記念式典が2月22日に開催されるため、その前後には韓国側から反発の声が広がると予想される。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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