日本とアメリカが密接な関係であるように、韓国とアメリカの関係も切っても切れない関係だが、相手国を見つめる米韓の眼差しに意外なギャップがあることをご存じだろうか。
まずは韓国である。韓国人の“アメリカ人好き”は世界最高レベルというデータがある。
アメリカの世論調査機関ピュー・リサーチセンターがアメリカを除外した37カ国、4万447人を対象に設問調査(調査期間は2017年2月16日~5月8日)だ。
その調査結果によると、韓国人の「アメリカ全体」に対する好感度は75%で、全世界3位。また、「アメリカ人」に対する好感度は86%にまで上ったという。
ちなみに日本のアメリカに対する好感度は75%となっており、韓国の数字はベトナムと並ぶ世界1位タイだった。
しかも、アメリカ人に対する否定的な評価はベトナム12%に対して、韓国はわずか9%となっている。好感度と否定評価を総合すると、韓国人は世界一の“アメリカ人好き”といってもおかしくない。
ただ、皮肉な結果もあらわになった。アメリカ人は韓国をそれほど好いてはいないということが世界的な調査会社ユーガブ社の調査で明らかなった。
同社はアメリカ人(7150人)を対象に「アメリカの親友と敵」という世論調査を行ったのだが、意外な結果が出たのだ。
同調査結果によれば、韓国を「同盟」(32%)、「友好国」(29%)と肯定的に評価したアメリカ人は60%を超えたが、「非友好国」という回答が10%に上り、さらに「敵国」と考えるアメリカ人が9%もいたというのである。
日本を「敵国」と考えるアメリカ人はわずか4%にすぎず、また中国を「敵国」と考えるアメリカ人(11%)とほぼ同数なだけに、韓国の数字の高さは気になるところである。
いずれにしても、韓国人はアメリカが好きだが、アメリカ人は韓国を好きではないということが明らかになった。
はたして、そのギャップが埋まる日は来るのだろうか…。
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