北朝鮮がロシアとの関係を同盟水準に格上げする内容の条約を批准した。
朝鮮中央通信は11月12日、「6月19日に平壌(ピョンヤン)で締結された『朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の包括的な戦略的同伴者関係に関する条約』(北・露条約)が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の政令で批准された」と報じた。
また朝鮮中央通信は「国家首班が11日に政令に署名した」と伝えたが、ここでいう国家首班は金正恩委員長を指す。北朝鮮の憲法上、条約の批准は最高人民会議の権限だが、「重要な条約」については国務委員長が単独で処理できる。
これに先立ち、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11月9日に条約に署名した。
条約は、北朝鮮とロシアが批准書を交換する日から効力を発する。この点について、韓国の統一部当局者は「北・露の高位級が批准書を交換する式典を行う可能性が高い」と述べた。
北朝鮮とロシアが6月に締結した条約には「一方の国が侵攻を受けて戦争状態に陥った場合、国連憲章第51条および各国の国内法に基づき、遅延なく軍事支援を提供する」(第4条)という内容が含まれている。
北朝鮮軍がロシアに派兵され、北・露両国がともに条約を批准したことで、北朝鮮軍の戦闘参加が本格化するのではないかという見方も出ている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11月11日(現地時間)、ウクライナ軍がクルスクで敵軍約5万人と交戦中であると発表した。彼はクルスク地域に約1万1000人の北朝鮮軍が配置されていると主張している。
ウクライナの現地メディアは、クルスク奪還を目指すロシアの攻勢が始まったと分析。『キーウ・ポスト』は「ウクライナ軍をクルスクから追い出すためのロシア軍の攻勢が始まったようだ」と伝えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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