本日11月22日は韓国で「キムチの日」と呼ばれ、キムチ産業の振興やその文化的価値を広く伝えるための記念日として制定されている。
【注目】石焼ビビンバも?「また万物起源説か」韓国が中国に不快感
2020年2月11日にキムチ産業振興法第20条の2が新設されたことにより、毎年11月22日がキムチの日として定められた。11月22日の理由は、キムチの素材が一つひとつ(11月)集まり、22種類(22日)の効能を示すという意味を込めたからとされている。
そんな「キムチの日」を迎え、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授が警鐘を鳴らした。中国がキムチを自国の文化にしようと目論んでいるという主張だ。
この日、ソ教授は自身のFacebookを通じて「中国の一部ネットユーザーが、韓国を代表する料理であるキムチを自国の料理のようにオンラインで宣伝活動を展開しており、物議を醸している」と指摘した。
彼は「確認したところ、中国のSNSに『#キムチ』『#中国』などのハッシュタグを付けた多くの動画が投稿されていた。2021年には、約2000万人の登録者を持つ中国のユーチューバー、李子柒がキムチを漬ける動画を投稿し、そこに『#ChineseFood』というハッシュタグを付けたことで、韓国のネットユーザーたちの大きな怒りを買った」と述べた。
また、中国最大のポータルサイト『百度(バイドゥ)』の百科事典では、「韓国のキムチは中国が起源である」とする記述が存在し、中国の『環球時報』などのメディアではキムチに関する世論操作的な記事が継続的に発信されていると注意を促した。
ソ教授は「そもそも朝鮮族の国籍や基盤が中国にあることを盾に、韓国固有の文化を自国文化に取り込もうとしている」と述べ、「中国のネットユーザーたちは他国の文化をまず尊重する姿勢を学ぶべきだ」と締めくくった。
ソ教授の抱く危機感は、決して誇張ではないといえる。実際に、韓国の無形遺産と知られる多くの文化が中国では自国の遺産として管理されている実態がある。
国会・文化体育観光委員会に所属するパク・スヒョン議員が10月4日に国家遺産庁から受け取った「中国が自国文化遺産として指定した韓国遺産の現況」という資料によると、朝鮮族関連という名目で、中国の「国家級」無形遺産で20件、「省級」遺産で81件の韓国遺産が指定管理されているという。
「キムチの製造方法」も中国では吉林省・延吉市の伝統技芸として指定されているのだ。
韓国のオンライン上では、「なぜ他国の文化を奪おうと思うのか」「韓服も自分たちのものと主張している」「本当に腹が立つ」など、中国に対する不満があふれている。こうした不満に終わることなく、国際的な場で文化の正当性を主張する努力が求められている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■「なぜ他国のものを…日本は恥じるべき」自国の文化遺産10万点が日本に流出、韓国が主張
前へ
次へ