「巨大野党が支配する国会独裁で国家が危機に」尹大統領、起訴されてから初めての“獄中メッセージ”

2025年01月28日 政治
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内乱の首謀者として拘束・起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「今回の戒厳令がなぜ内乱とされるのか、どうして内乱になるのか」と発言したと伝えられた。

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起訴されて以降、尹大統領の立場を弁護団が明らかにしたのはこれが初めてだ。

弁護人のソク・ドンヒョン弁護士は1月28日、他の弁護団と共にソウル拘置所に収容されている尹大統領を接見し、こう伝えた。

「何よりも国の将来が心配だ」

ソク弁護士によると、尹大統領は「国会が憲法で定められた方法に従って解除を要求したため、即座に解除した。すべてが憲法の範囲内で行われたことだ」と主張した。

さらに尹大統領は「巨大野党が支配する国会独裁のため、国家が危機に直面していると大統領として判断し、主権者である国民に危機の状況を知らせ、訴えるために憲法上の権限で戒厳令を宣言した」と、その理由を説明した。

尹錫悦大統領
(写真=時事ジャーナル)尹錫悦大統領

また、「流血の事態があったのか。人命事故が1件でもあったのか。政治家を一人でも逮捕したり、連れ出したりしたことがあったのか。そのような試みすらしたことがあったのか。これがどうして内乱になるのか」との趣旨で発言したとも伝えられた。

ソク弁護士は、尹大統領が初めから戒厳令を長期間維持する考えを持ったことは一度もないとも語った。尹大統領は「戒厳を維持しようとするなら、戒厳状態で行政・司法をどう運営するかという政治プログラムが必要だが、そうしたプログラムをまったく準備したこともなく、実際になかったではないか」と話したという。

さらに「戒厳令を宣言することを決定して指示した際も、実際に宣言すれば、国会からすぐに解除要求が来るだろうと予想していた。また、大統領自身も国会が要求する時期がどうであれ、戒厳状態というのは長く引っ張れるものではなく、そのようにするつもりもなかった」と述べたという。

ソク弁護士は、尹大統領が「旧正月を拘置所で過ごす心情」や「現職大統領として直面している現実」について特に発言することはなかったが、複雑な思いを抱えているように見えたと伝えた。

さらに尹大統領は、自身の苦境については何も言及せず、「ただ、何よりも国の将来が心配だ。日々の生活が苦しい人々が多いなかで、寒さや生計にどれほど苦労しているかが気になる。また、夢を抱くべき若い世代が現実に失望しないか、それが最も心配だ」と述べたという。

また、尹大統領は最近、妻のキム・ゴンヒ夫人の体調があまり良くないとし、「官邸を離れてから一度も顔を見ることができていないが、健康状態がどうなっているのか心配だ」と話したとソク弁護士は伝えた。

検察に起訴されてから初めて明らかになった尹大統領の立場について、オンライン上では意見が分かれている。

批判的な意見として「法律を誰よりも熟知している人間が、国民全体を相手に詐欺を働いた」「戒厳令だけを発動したなら、そういうこともあるかと思ったかもしれない。でも軍隊を動員したのだから内乱だろう」「戒厳令の要件は法律に明記されている。読んだことがないのか」といった反応を見せた。

一方、一部だが「実弾もなかったし、負傷者も出なかったし、何の問題も起きなかった。国会が解除を議決し、それを尊重した。これは内乱と見なすことはできない」「非常戒厳令は大統領の権限であり、内乱罪には該当しない」「非常戒厳は大統領の高度な統治行為だ」といった擁護する声もあった。

いずれにしても現職大統領が旧正月を拘置所で迎えるという事実は、韓国が直面している混乱と課題を改めて浮き彫りにしたといえるかもしれない。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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