チェ・サンモク大統領権限代行が「内乱特検法」に対して再議要求権(拒否権)を行使したことについて、韓国の野党「祖国革新党」が「自らが内乱に加担したことを証明した」として辞任を求めた。
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祖国革新党の院内代表団は1月31日、チェ代行が内乱特検法を拒否した直後に国会で記者会見を開き、「チェ・サンモク代行は内乱を終結させるための最後の機会を自ら放棄した」と批判した。
祖国革新党の議員らは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕・拘束令状が執行時に、大統領警護処に対するチェ代行の対応や、7回目となる拒否権行使を指摘し、「大統領権限代行ではなく、自らの鏡である尹錫悦の『内乱首謀者代理』を務めているだけだ」と非難した。
さらに「国政を担う立場に、このままチェ代行を置いておくことはできない」とし、「祖国革新党はチェ代行の即時辞任を求める。これに応じなければ、本格的に弾劾を推進する」と警告した。
併せて、最大野党「共に民主党」に対して「チェ代行の弾劾に同調するよう求める」とも呼びかけた。
もし祖国革新党の主張が通れば、国会の弾劾によって職務停止となった現職大統領(尹大統領)、その職務を代行していたが弾劾されたハン・ドクス代行に続き、“代行の代行”までもが弾劾の手続きを踏むことになる。
韓国のオンライン上では「与党の立場では弾劾してもらえば喜ぶだろう。野党は何人を弾劾するのか」「これこそまさに内乱といえるのではないか」「一体どこの国の議員なのだろうか」といった批判的な声が相次いだ。
弾劾が相次ぐ韓国の政治情勢。この動きがどのような結末を迎えるのか、今後の展開が注視される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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