気象キャスターの女性が職場のいじめによって突然亡くなったとの疑惑で批判を受けている韓国のテレビ局MBCに対して、今度は有力な次期大統領候補の市長が「信用できない」と強く非難した。
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ホン・ジュンピョ大邱(テグ)市長は2月3日、最近出演したMBCの番組『ソン・ソクヒの質問たち』(原題)で自身の発言が放送局によって意図的に編集され、スペシャル版として再放送されたとして「MBCに対して強い遺憾の意を表する」と明らかにした。
ホン市長は自身のSNSに「私の側近たちは『MBCには絶対に出演すべきではない』と言っていたが、私はまさかそこまでひどいことはしないだろうと思って出演した。しかし、やはりMBCは信用できない」と投稿した。
続けて「スペシャル版でカットされた20分余りは、主に私が尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する内乱罪がなぜ成立しないのか、検察や公捜処(高位公職者犯罪捜査処)の捜査・起訴がなぜでたらめなのか、裁判所の逮捕令状がなぜ不当なのかを語った部分だが、これらの部分が意図的にすべて削除・編集された」と主張した。
また、「拘束期間延長の決定がなぜ裁判所で棄却されたのか、捜査権のない検察や公捜処の捜査書類がなぜ無効なのかを説明した部分もすべて削除され、編集された」と指摘した。
そのうえで「ユ・シミン作家の発言は編集されていないのに、私の重要な発言はほとんど編集され、私の話の流れがつながっていない。生放送の討論でさえ、あのように偏った編集で再放送するとは呆れるばかりだ」と述べた。
ホン市長は1月29日、MBCの『ソン・ソクヒの質問たち』にユ・シミン作家と共に討論者として出演した。生放送の番組をまとめたスペシャル版では、ホン市長の主張が大幅にカットされていたということだ。
MBCは最近、主に保守層から大きな批判を受けている。過度に左派寄りの報道姿勢だという指摘だ。
ホン市長は保守派で、MBCがコリアリサーチインターナショナルに依頼した次期大統領候補の支持率調査では、「共に民主党」の李在明代表、キム・ムンス雇用労働部長官、オ・セフンソウル市長に続き、4番目の支持を集めていた。
ホン市長の非難に対して、オンライン上でも「もはやMBCは北朝鮮の放送のようだ」「今になってわかったの?扇動歪曲放送局に出ること自体が問題」「MBCは毎回のように事実を歪曲して放送するね」といった同意する声が多く見られた。
一方で、「私はホン市長を信じられない」「どちらにせよ内容のある話をしていないではないか」「完敗だったことを放送局のせいにしているだけ」と、ホン市長に対して否定的な意見もあった。
気象キャスターの件に続き、MBCへの批判はさらに高まり、放送局の公平性と信頼性が問われている。今後、MBCがどのような対応を取るのかが注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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