意外と長くて深い韓国サッカーとドイツの“知られざる関係”

2021年09月13日 スポーツ #サッカー #事情
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韓国とドイツの関係は深い。かつてはドイツも韓国と同じく分断国家であったことから、韓国は経済や産業分野においてドイツを良い手本とし、目標にした。1963年からは西ドイツの労働力不足と韓国の高い失業率を補うために、西ドイツに移民する人々も増えた。

サッカーでも韓国とドイツの関係は長く深い。1968年にはドイツ人コーチをユース代表コーチとして招聘し、韓国人指導者たちも積極的に西ドイツに留学している。

1992年バルセロナ五輪アジア予選では、“日本サッカーの父”とされる故デットマール・クラマー氏が韓国オリンピック代表の総監督を務めたこともある。

何よりも決定的だったのは、韓国人初の海外進出プレーヤーとして1979年に西ドイツに渡ったチャ・ボムグンの存在だ。アイントラハト・フランクフルト、バイエル・レバークーゼンなどに在籍した1989年までの10年間で、308試合出場98得点を記録し、ブンデスリーガで一時代を築いた彼の存在により、韓国にとってドイツサッカーは身近な存在になった。

ブンデスリーガで活躍したチャ・ボムグム&チャ・ドゥリ親子

チャ・ボングン以降もキム・ジュソン(ボーフム)、イ・ドングッ(ブレーメン)、シム・ジェウォン(フランクフルト)、アン・ジョンファン(デュースブルク)、イ・ヨンピョ(ドルトムント)などがドイツでプレー。

チャ・ボムグンの息子で幼年期をドイツで過ごしたチャ・ドゥリも、2002年から2010年、2012-2013年シーズンにブンデスリーガでプレーしている(2013年からFCソウルでプレーし、2015年限りで現役引退した)。

チャ・ドゥリ(左)とチャ・ボムグン(右)

また、近年はドイツ移民第1世代の子息や孫たちがケルン、フランクフルト、マインツなどの下部組織でプレーしている。そんな中で世界的にも注目を集めることになるスター選手も生まれた。

ソン・フンミンだ。2008年にKFA(韓国サッカー協会)の「優秀選手海外留学ブログラム」の一環でハンブルガーSVに1年間のユース留学を経験したソン・フンミンは、2010年1月にハンブルガーSVと正式契約を交わして、“ソン・セーショナル”と造語ができるほどの活躍を見せ、2013年からは3シーズン、レバークーゼンでも活躍した。

現在はイングランド・プレミアリーグのトッテナムのエースとして活躍するソン・フンミンだが、そのキャリアのスタートはドイツにあったのだ。

その後もドイツ・ブンデスリーガではク・ジャチョル、ホン・ジョンホ、チ・ドンウォン(アウグスブルグ)、パク・チュホ(ドルトムント)、キム・ジンス(ホッフェンハイム)、イ・チョルヨン(ボーフム)、クォン・チャンフン(フライブルグ)などがプレーしたが、彼らは今ではドイツにはいない。

現在、ドイツで選手生活を送っているのはファン・ヒチャン(ライプツィヒ)、キム・ジェソン(マインツ)、チョン・ウヨン(フライブルク)などである。

また、現役時代は西ドイツ代表として活躍し、指導者としてもドイツ代表アシスタントコーチを務めたウリ・シュティーリケ監督が2014年9月から韓国代表監督を務めた時期もあったが、2017年5月に解任されている。韓国代表初のドイツ人監督だったのだが…。

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