韓国ではボールボーイならぬバットガールたちが活躍。その真実とは?

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似て異なることが多い日本と韓国。プロ野球でもその違いがハッキリと出るものがある。

例えば日本のプロ野球では、新しいボールを審判に渡したり、バッターボックスに置かれたバットを片付けに行く“ボールボーイ”や“バッドボーイ”の役回りを文字通り男性が担当することが多いが、韓国では女性が行っている場合が多い。

Tシャツにホットパンツという姿など、若干露出があるコスチュームでグラウンドを慌ただしく走る彼女たちはプロ野球ファンたちの人気の的で、とあるバットガールはアイドル並みの人気を誇るほどだ。

韓国のバッドガール(写真提供=OSEN)

そうしたことから韓国ではバットガールのことを“グラウンドの華”とも言う。韓国プロ野球界の“華”と言えばチアリーダーたちが有名だが、チアリーダーが観客席に咲く華だとすれば、バットガールはグラウンドに咲く華というわけだ。

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ただ、チアドルたちに比べると、その仕事はハードだと言われる。

考えてみてほしい。ダグアウトからバッターボックスまでの距離は約27mほど。単純計算で1回表から9回裏までのアウト・カウント数54回を往復すると、1試合で約3kmは走ることになる。いや、それ以上は走っているだろう。

チアドルたちも試合中は激しいダンス・パフォーマンスをせねばならず、以前、インタビューした “韓国NO.1チアドル”パク・キリャンも「脱水症状で救急室に運ばれたことがある」と告白していたが、バットガールも体力が求められるわけだ。

それでいてケガや危険と隣り合わせ。走って躓いて擦り傷を作ることはザラで、ファウルボールが飛んでくる可能性もある。露出あるコスチューム姿には不釣り合いなヘルメットを被っているのもそのためだ(そのギャップが良いというファンもいるようだが)。

しかし、その待遇は決して良いとは言えない。韓国メディアの報道によると、バットガールの雇用形態はアルバイト形式が多く、その日当は1試合平均5万5000ウォン(約5500円)程度らしい。新人チアリーダーの日当の半分にもならないのだ。

ただ、それでもバットガールを希望する女性たちは多いという。韓国メディアによると、バットガールを希望するのは主に野球ファンたちで、なかにはチアリーダー志望の若い女子学生も応募してくるらしい。

また、ひそかに芸能界入りを目指している新人モデルなども応募してくるとか。バットガールをステップボードにして、芸能界デビューを目指そうという考えなのだろう。バットガールやチアドルとして人気が出れば、始球式にも起用される“球団マスコット”への道が開けるだけに、それなりにやる気が出るのかもしれない。

いずれにしても韓国プロ野球を盛り上げる担い手にもなっているバットガールたち。ちなみに韓国プロ野球のすべての球団がバットガールを採用しているわけではなく、“バットボーイ”を起用しているところもある。
斗山ベアーズなどは「スピーディーな試合進行と安全問題などを考慮して、我々は球団創設時から伝統的にバットボーイにこだわってきた」(球団関係者)ということも、付け加えておこう。

文=慎 武宏

*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。


 

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