「原作の演技に影響されない、と言い切るのは無理がありますが、一概にはいえませんね。
ただ、誰もが自分の演技にプライドを持っていることだけは確かです。韓国版の吹き替えのときは、日本との文化の違いを考慮して声優自らがセリフを変えたりもしますよ。
収録中にディレクターさんから指示をもらうこともありますが、声優に任せるという雰囲気。つまり、声優たちの力量も試されるわけです。力が入らないわけがありません」
にこやかな笑顔を浮かべていたが、“声優”として第一線を走る彼女のプライドを垣間見ることができた瞬間だった。
と同時に、声優としてだけではなく、女優やタレントとしてマルチに活躍する彼女のことをもっと詳しく知りたくもなってきた。
次回は“声優”というジャンルを離れた、ソ・ユリのもうひとつの顔について紹介したい。(つづく)
文=慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正