サッカーベトナム代表を率いる韓国人監督パク・ハンソがもう一度、ベトナム国民を感動させた。
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パク・ハンソ監督が率いるサッカーベトナム代表は2月1日21時(日本時間)、ハノイで行われたカタールW杯アジア最終予選で中国を3-1で撃破した。
最終予選7連敗中だったベトナムは、8試合目にして初めて勝利した。ベトナムサッカー史上、ワールドカップ最終予選で初勝利ということで、意味が大きかった。
ブラジル帰化選手まで総出動させたグループ5位の中国(1勝2分5敗)は、格下と見ていたベトナムに敗戦する屈辱を味わった。
序盤から攻勢を繰り広げたパク・ハンソ監督の用兵術が的中した。ベトナムは前半9分に先制ゴールをあげると、前半15分にも追加点を決めて2-0とし、早々と試合の主導権を奪った。そのまま前半を折り返したベトナムは、後半31分にも得点して3-0とリード。ロスタイムに中国に1点を返されるも、3-1で完勝した。
パク・ハンソク監督には、必ず勝たなければならない理由があった。ベトナムも旧正月連休に入っており、国民の関心がサッカーに集中していた。試合を控えてパク・ハンソ監督は、「旧正月にベトナム国民に必ず初優勝をプレゼントする」と決意を固めた。その約束を守った。
この日、競技場の貴賓席ではベトナムのファム・ミン・チン首相が試合を観戦した。ベトナムがゴールを決めるたびに、首相は子供のように喜んだ。競技場の入場が許可されたベトナム国民も大声での応援を繰り広げた。
試合後、ファム・ミン・チン首相はピッチに降りて、パク・ハンソ監督と選手たちを励ました。首相は「ベトナムの歴史に残る素晴らしい勝利だった。苦労したパク・ハンソ監督と選手たちにお年玉を授与する」とし、即席でお年玉の入った封筒を手渡した。
ベトナムも日本や韓国と同じように、新年を迎えてお年玉を渡す文化がある。みんなが見られるように、現金を積み上げて公式な席で渡すのが礼儀だという。首相からお年玉をもらったパク・ハンソ監督と選手たちは、満面の笑みを見せた。
もちろん、この日、パク・ハンソ監督がベトナム国民にプレゼントした喜びは、お金で買うことができないプライスレスなものだった。
(記事提供=OSEN)
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