アニメ好きの中には、韓国料理「サムゲタン」と聞いたとき、ある騒動を思い出す人もいるかもしれない。
同名ライトノベルを原作としたアニメ『さくら荘のペットな彼女』での1シーンだ。原作では病気になった登場人物に提供する料理として、「シンプルなお粥」という部分があるのだが、アニメではなんの脈絡もなく韓国料理のサムゲタンに差し替えられたことで、炎上した問題だ。
「本筋にまったく絡まない意味のない原作改編」「日本人が病人にサムゲタンを食べさせる?」などの違和感がアニメ視聴の妨げとなり、大炎上となった。
アニメに限らず、ドラマや映画でも本筋に関係のないちょっとした部分がひっかかり、内容が頭に入ってこないという経験は少なくない。ちなみに、このサムゲタン騒動が「なぜ起きたのか」は諸説あるが、ハッキリとしたことは判明していない。
一方で韓国では、同様の状況が相次いで起きているという。
4月10日、あるポータルサイトで「ドラマへの没入を妨げる最も大きな要因は?」というアンケート調査が行われたのだが、「韓国で流行っているワケでもない中国料理が突然登場すること」が、総投票数1万4234票のうち2170票(15%)で1位となったのだ。
この問題が表面化したのは、ウェブトゥーン原作のドラマ『女神降臨』やNetflixで話題になった『ヴィンチェンツォ』など、韓国内だけではなく広くヒットした作品だ。
韓国人である登場人物が中国料理を突然食べたりする姿は、ドラマ放送と同時に議論が巻き起こるほどだった。
韓国ドラマは今や世界的にヒットを連発するコンテンツであり、需要を外国に求める関係から、こうした事例も起きているのかもしれないが、国内のファンに疑問を持たせるのはどうだろう…。
その他、「ドラマ登場人物が突然健康に取り組むために紅参を食べ始める」「貧乏設定のはずの女主人公がブランドバックをもっている」などが入っていた。
些細な疑問があるだけで、物語への没頭は難しくなる。それが広告など制作上、仕方ないなら我慢しなければならないが、その他の要因の場合はできるだけ廃除してほしいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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