韓国でBLブームを巻き起こした『セマンティックエラー』のスゴさ

2022年09月07日 話題 #BL
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韓国では現在、BL(Boys' Love)ブームが起きている。

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そのブームを巻き起こしたのが、Watchaオリジナルシリーズ『セマンティックエラー』(Watchaで配信中)だ。ストーリーや話題性はもちろん、主演俳優のビジュアルにも注目が集まっている。

ドラマ『セマンティックエラー』は、コンピュター工学学科の“陰キャ”チュ・サンウと、デザイン学科の“陽キャ”チャン・ジェヨンのキャンパスロマンスを描いたドラマだ。

『セマンティックエラー』スチール写真(画像=Watcha)

最初はチャン・ジェヨンに敵意をもっていたチュ・サンウだが、振り回されるうちに、自分の中に芽生えた感情に気付き始める。タイプの違う男性が織りなすロマンティックな“胸キュン”シーンが男女問わず人気を博している。

さらに、主演を務めたパク・ソハムとパク・ジェチャンは「第1回青龍シリーズアワード」新人男優賞の候補に名を上げた。惜しくも新人男優賞は逃したものの、パク・ジェチャンは人気スター賞を受賞。さらに、彼が所属するボーイズグループ「DKZ」も知名度を上げ、人気を伸ばしている。

パク・ソハムはドラマが配信されるやいなや、3月10日に兵役のため入隊。ドラマファンからは、彼の入隊を惜しむ声が上がっていた。

劇場版『セマンティックエラー:THE MOVIE』韓国版ポスター

『セマンティックエラー』の成功に支えられ、BLドラマの“メジャー化”にも拍車がかかった。

今年の下半期には『非意図的恋愛談』『Oh MY アシさん』『ハッピーメリーエンディング』『新入社員』『Bon Appetit』(すべて原題)といったBLドラマが続々と配信される。

増え続ける同性愛の作品に対し、中高年層は未だに「自分の子供だったら受け入れがたい」といった否定的な意見が見られるが、20代の視聴者からは「思考の幅を広げる良い基盤になる」「社会がこれまで背を向けてきた作品。今はこの多様性が注目されているようで、期待される」と言った肯定的な意見が多く存在している。

『セマンティックエラー』が起こした旋風がここまで大きな議論になり、多くの作品を輩出したきっかけになったとも言えるだろう。

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