テレビ朝日系で、毎週木曜日の午後9時から放送されているドラマ『六本木クラス』。大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』のリメイクであることは有名だ。
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だが、韓国ドラマが日本でリメイクされるのは今回が初めてではない。
2007年に『ホテリアー』、2008年に『魔王』、2011年に『美男ですね』が日本でリメイクされているし、2016年夏には同じくフジテレビ系列の日曜ドラマ枠で『HOPE~期待ゼロの新入社員~』がリメイクされた。
2017年に長瀬智也の日曜劇場初主演で話題となった『ごめん、愛してる』も韓国ドラマのリメイクであるし、2018年には坂口健太郎主演のドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』、山崎賢人主演の『グッド・ドクター』(フジテレビ系列)韓国のヒット作のリメイクだった。
2019年には『サイン―法医学者柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)、『ボイス110緊急指令室』(日本テレビ系)、『TWO WEEKS』(フジテレビ系)があったし、2021年の大倉忠義主演の『知ってるワイフ』も韓国ドラマのリメイクだった。
このように日本でリメイクされてきた韓国ドラマは意外と多いのだ。
そんなリメイク作の成功のカギを握るキーワードのひとつが現地化だ。オリジナルのエッセンスを生かしつつ、作品の世界観を壊さない状態でいかにその国にあった特性や状況、情緒を盛り込むかによって作品の成否がかかってくる。
視聴者たちが感情移入しやすいような工夫と演出のローカライズ(現地化)が必要不可欠なのだ。
その点で『六本木クラス』は今のところ成功したと評価されているが、いよいよ最終局面を迎えつつある中で、どんな展開が待ち受けているのか。注目したい。
(文=慎 武宏)
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