“パーフェクト怪物”佐々木朗希の日本代表デビュー戦は完璧だった。相手チームの監督も絶賛を惜しまなかったほどだった。
佐々木は11月10日、札幌ドームで行われたオーストラリア代表との強化試合で先発登板し、4イニングを4被安打、2奪三振、1四球の無失点で切り抜ける力投を披露し、マウンドを降りた。
事実上の国際舞台デビュー戦だった。佐々木は2019年、韓国の釜山で行われたWBSC U-18ベースボールワールドカップでU-18日本代表に選ばれたが、スーパーラウンドの韓国戦で先発登板した際、1イニングだけを投げて降板した。当時は右手中指に出血があり、わずか19球でマウンドを降りた。
しかし、千葉ロッテマリーンズで成長を見せ、今シーズンには完全試合を達成するなど、日本野球界の次世代エースに台頭した佐々木だ。WBCを控えて行われた強化試合で侍ジャパンに選ばれ、デビュー戦で実力を発揮した。