大谷がWBC出場を表明すると、日本や韓国だけでなくアメリカメディアもこれをこぞって取り上げた。
特に『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者は、「大谷の参加宣言で、野球日本代表はWBC史上最高の投手陣を構成することになるかもしれない」と展望。エンゼルスの地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者も「大谷が日本代表としてWBCに出場することになった」と伝えた。
であれば、大谷はWBCでもメジャーリーグ同様に二刀流を貫くのだろうか。
これに対し、“二刀流”ではあるが投手としての役割が普段のメジャーとは違うという見通しが出ている。フレッチャー記者は「大谷がWBCで正確に、どのような役割を果たすかはまだ決まっていない。ただ、期間の特性上、本人が先発投手として出場することを望まないこともあり得る」とし、クローザーに変身する可能性を提起した。
韓国の打者にとって、大谷はまさに“恐怖の対象”だ。
大谷は2015年のプレミア12開幕戦で韓国と対戦した際、先発投手として登板し、6イニングで2被安打、2四球、10奪三振の無失点勝利に成功。再戦となった準決勝でも、7イニングで1被安打、1死球、11奪三振の無失点と圧倒的なピッチングを披露した。当時はまだ北海道日本ハムファイターズ時代で、メジャーに進出する前だった。
イ・ガンチョル監督が率いる野球韓国代表は、来年3月に行われるWBCで日本と同じ1次ラウンドに組み込まれている。
大半の投手が剛速球を投げられる強力な先発陣に加え、クローザーとして大谷が君臨することになれば、韓国打線の攻略はより一層難しくなる。日本に先制点を許そうものなら、その時点で敗戦が確実になると言って良いだろう。
(記事提供=OSEN)