奇跡的な逆転勝ちだった。日本は前半早々に先制点を奪われたが、後半の交代カードで勝負を覆した。
危機の瞬間、森保一監督は三笘薫と堂安律を投入。堂安が同点弾を決め、三笘は田中碧の逆転ゴールをアシストするなど、見事に采配を的中させた。
さらに驚くべきことは、この試合で日本が記録した支配率だ。サッカー統計メディア『Opta』によると、日本はわずか17.7%の支配率で“無敵艦隊”スペインを沈めた。これはW杯史上最低支配率での勝利だ。歴代のW杯で、日本よりも低い支配率で勝利した国は一つもなかった。
森保監督は、一時的に日本が固執していたいわゆる“スシ・タカ”を放棄し、極限の実利を選んだ。前半は2列の守備で最大限持ちこたえた後、後半の交代カードで勝負をかけた。
ある意味無謀にも見えた戦術だったが、その代価はドイツとスペインに勝利するという奇跡を生み出した。
(記事提供=OSEN)