同日行われた決勝トーナメント1回戦では、モロッコがPK戦の末にスペインを破り、同国史上初めてベスト8進出を果たした。また、ポルトガルがスイスを6-1で破り、最後のベスト8進出国となった。
これにより、ベスト8の対戦カードはクロアチア対ブラジル、フランス対イングランド、オランダ対アルゼンチン、モロッコ対ポルトガルで決定した。スペインと日本が脱落し、グループE勢が全滅したことを除いては大きな異変はなかった。
ただ一つ目立つ点は、ベスト8に勝ち上がった8カ国のうち、各組1位を占めた国が7カ国もある点だ。ベスト16で脱落したグループ1位国は、クロアチアに敗れた日本が唯一だ。
A組1位オランダ、B組1位イングランド、C組1位アルゼンチン、D組1位フランス、F組1位モロッコ、G組1位ブラジル、H組1位ポルトガルは、いずれも勝利して準々決勝に進出した。
日本はグループEでドイツ、スペイン、コスタリカと同居し、今大会最高の“死の組”に入ったという評価を受けた。しかし実際は、コスタリカに敗れはしたものの、驚くべきパフォーマンスでドイツをスペインを破り、堂々とグループ首位突破を果たした。
自然に日本列島は期待感に膨らんだ。ベスト8という史上初の快挙が目前に迫っているかのようだった。クロアチア戦でも、日本が今大会初めて先制ゴールを決めたことで、勝利により有利な位置に立った。
だが、日本は後半に入り徐々に主導権を奪われ始めると、イヴァン・ペリシッチのゴールで同点に追いつかれる。その後は持ちこたえてPK戦までもつれ込んだが、日本は1番手の南野拓実、2番手の三笘薫、4番手の吉田麻也が全員失敗し、惜しくも敗退となってしまった。
結局、日本は現在まで4回のベスト8挑戦をすべて失敗し、涙を流すことになった。日本は2002年日韓W杯、2010年南アフリカW杯、2018年ロシアW杯、そして今回のカタールW杯まで、すべてベスト16で大会を終えたのが歴代最高成績だ。
(記事提供=OSEN)