失敗した戦力外助っ人とは違う?阪神ミエセスに韓国も注目する理由「外国人打者の“残酷史”を…」

2022年12月20日 スポーツ #プロ野球
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阪神は15日、ドミニカ共和国出身の外野手ヨハン・ミエセスと契約を締結したことを発表した。韓国KBOリーグでMVP受賞経験のあるメル・ロハス・ジュニアと決別し、1年50万ドル(日本円=約6800万円)で新しい巨砲打者を連れてきた。

身長185cm、体重120kgの巨体を誇るミエセスはマイナーリーグだけで9シーズンをプレーした。通算成績は793試合出場で打率0.243、140本塁打、427打点、OPS 0.775。今年はボストン・レッドソックス傘下のトリプルAで60試合に出場し、打率0.271、1本塁打、35打点、OPS 0.924を記録した。

トリプルAに限れば、3シーズンで141試合に出場し、打率0.254、26本塁打、78打点、OPS 0.845を記録した。ただ、メジャーリーグの経験はない。

韓国の野球ファンにとっては、昨年行われた東京五輪の3位決定戦で韓国相手にホームランを放った選手という記憶が強い。ミエセスは当時、ドミニカの5番打者として出場すると、8回にオ・スンファン相手に2ラン本塁打を放ち、ドミニカの銅メダル獲得に貢献した。

東京五輪・韓国戦当時のミエセス(写真提供=ロイター/アフロ)

阪神はなぜメジャー経験のない打者を迎え入れたのだろうか。日本メディア『日刊ゲンダイ』はメジャー専門家の分析を引用し、「以前は三振が多かったが、最近は四球が増えて出塁率が上がった。相手投手の左右も苦にせず、今季トリプルAの得点圏打率も0.316に達した。メジャーに行ってもおかしくない成績だ」と伝えた。ミセスの弱点としては120kgという体重と低い守備率が言及された。

しかし、日本では十分通じるという見方だ。『日刊ゲンダイ』は「打撃のパワーはメジャーの平均以上。タイミングを取るのがカギだが、十分に日本の投手に対応できると思う。慣れれば甲子園球場でも20本塁打も可能だろう」と見込んでいた。

阪神は2021シーズンを控えてKBOリーグMVP受賞経験のあるロハスと2年契約を結んだが、2シーズン通算149試合で打率0.220、17本塁打、48打点、OPS 0.697と振るわなかった。

はたしてミエセスは阪神外国人打者の“残酷史”を断ち切ることができるのだろうか。

(記事提供=OSEN)

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