来る3月10日に行われる宿命のWBC韓日戦を控え、「韓国投手陣に日本打線を圧倒できるほどの投手はいない」という露骨でケチな評価が出た。『デイリースポーツ』の野球解説を担当した、元オリックスの看板打者である谷佳知氏の分析だ。
谷氏は7日に行われた韓国代表と阪神タイガースの強化試合を見守った後、韓国投手陣に高い評価を与えなかった。
同日、韓国はパク・セウン、ク・チャンモ、ウォン・テイン、キム・ユンシク、イ・ウィリ、チョン・ウヨン、キム・ウォンジュン、チョン・チョルウォンの8人をマウンドに上げた。
先発のパク・セウンは2回(21球)1奪三振無失点のパーフェクトピッチングを見せたが、2番手のク・チャンモは0回2/3(23球)2被安打2四球2失点と崩れた。
3番手のウォン・テインは2回(27球)2被安打2奪三振の無失点と抑え、4番手のキム・ユンシクは1回1/3(24球)2被安打1奪三振の無失点だった。
続く5番手のイ・ウィリは0回1/3(13球)で1四球1死球、6番手のチョン・ウヨンは0回2/3(23球)で2被安打(1被本塁打)2四球1奪三振2失点。7番手のキム・ウォンジュンは1回(8球)で1奪三振無失点、最後はチョン・チョルウォンが1回(11球)で無失点を記録した。
谷氏は「全般的に日本代表投手陣と比べて球速が落ち、救援陣も力で圧倒するような投手は見当たらなかった。変化球中心の投手が多く、大谷や吉田、ヌートバーなどメジャー組の状態が良い日本打線を制圧できるかには疑問符が付く」と評価した。
同時に、攻略が難しい投手がいるという分析もした。ク・チャンモとウォン・テインの2人だ。谷氏は「ク・チャンモは制球が乱れ2失点したが、独特のテークバックでタイミングが取りづらく、右打者にとっては差し込まれる雰囲気のあるタイプだ。結果ほど悪い印象はなかった。ウォン・テインはチェンジアップが低めに決まって来れば対応が難しい」と分析する。
また、韓国の継投策についても、「左打者が主軸に日本に対して、阪神戦のように左腕中心で継投する」と予想。特に「投手陣に絶対的存在はいない。日本の打者が上手く対処すれば十分攻略できる。気を引き締めて戦えば怖い相手ではない」と伝えた。
日本の専門家たちは、日本が投打の戦力で韓国を上回っているため、楽勝を予想する雰囲気を出している。
だが、国際大会ではお互いに相手を知らずに対決をする。打者よりは投手の方が有利だ。日本が強力な打線を誇るとはいえ、韓国の投手も侮れない。
何より、“韓日戦”は予想とまったく異なることが起きる戦いでもある。WBCでの通算対戦成績は4勝4敗と互角。因縁のライバル対決なだけに、勝負の行方は分からない。
(記事提供=OSEN)