1敗を抱えた状態で日本戦に臨むことになった。イ・ガンチョル監督は試合前、「重要なことは、初戦を勝ってから韓日戦に楽に入ることだ。オーストラリアに余裕を持って勝てば、投手陣を最大限セーブして日本戦にオールインする」と話していたが、言葉通りにはならなかった。
試合中盤までは計画通りに進んでいるようだった。序盤に2点の先制を許すも、5回にヤン・ウィジが3ラン本塁打を放ち3-2と逆転した。
先発登板したコ・ヨンピョは2失点こそしたが、4.1回まで引っ張った。続けて、大会前の強化試合で好投したウォン・テインが1.1回を無失点で切り抜け、6回二死まで責任を負った。3番手のチョン・チョルウォンも1アウトをきっちり奪い、効果的にイニングを終えた。
しかし、7回でマウンドに上がったソ・ヒョンジュンが死球、安打で無死一、二塁の危機に追い込まれてから風向きが変わった。送りバントで一死二、三塁とし、キム・ウォンジュンにバトンを渡した。
キム・ウォンジュンは強化試合で好投していた。オリックス戦では0.2回無失点、阪神戦では1回無失点だった。オリックス戦は一死三塁の危機を防ぎ、阪神戦では無死満塁を併殺打、三振で1点を与えるだけにとどめた。
だが、今回のオーストラリア戦では最初の打者こそ三振に仕留めるも、2人目の打者に3ラン本塁打を打たれた。チェンジアップが中央高めに入ったところを上手く拾われた。8回にも、救援登板したヤン・ヒョンジョンが3ラン本塁打を喫するなど投手陣が崩壊した。
イ・ガンチョル監督はオーストラリア戦に先立ち、日本戦の先発投手を尋ねる日本人記者の質問に「日本のように良い先発がいれば発表するが、我々はそうでないので発表できない。隠そうとしているわけではない。今日の試合の結果次第で決めようと思う。隠そうとする意味で隠しているわけではない」と強調し、「ひとまず今日の試合に集中しなければならない。勝てるのであれば、今日の試合で投手を全部使うつもりなので、明日の先発は決めていない」と説明した。
オーストラリア相手に投手の総力戦をしても敗れただけに、大谷翔平など強打者揃いの日本との試合はより負担になるしかない。崖っぷちに立たされた気分の韓国だ。
(記事提供=OSEN)