アメリカは同日、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われたWBC決勝で日本に2-3で敗れた。超豪華打線が日本の投手陣を攻略できなかった。
1次ラウンドから準決勝までの6試合で、アメリカは11本塁打、長打率0.577といずれもトップの数字を叩き出した。チームOPS(出塁率+長打率)も0.967で2位。6試合で50得点、1試合平均8.3得点を記録した。
特に1次ラウンド突破後、準々決勝ではベネズエラに9-7で勝利し、準決勝ではキューバを14-2で破った。圧倒的打力を誇るチームだったが、決勝で日本の投手陣を攻略できなかった。
決勝のアメリカの先発ラインナップはとてつもない構成だった。メジャーリーグMVP出身だけで3人いて、彼らが1~3番に名を連ねた。
キャプテンのマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)はア・リーグMVPを3度(2014、2016、2019年)受賞。MVP2位も4回ある。ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は2018年のア・リーグMVP、ポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カージナルス)は2022年のナ・リーグMVPだ。
メジャーリーグ本塁打王も4人いる。ゴールドシュミットは2013年のナ・リーグ本塁打王で通算315本塁打。ノーラン・アレナド(セントルイス・カージナルス)は2015、2016、2018年のナ・リーグ本塁打王に輝き、通算299本塁打を記録した。
2022年ナ・リーグ本塁打王のカイル・シュワバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は通算199本塁打で、先発に含まれなかったピート・アロンソ(ニューヨーク・メッツ)も2019年ナ・リーグ本塁打王を受賞し、通算146本塁打としている。
ところが、そんな豪華打線が日本の投手陣にことごとく打ち取られた。
1回ではトラウトが二塁打で出塁するも、ゴールドシュミットが空振り三振、アレナドが一ゴロで抑えられ、チャンスを生かせず。2回にトレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)のソロ本塁打で先制点を奪うも、その後二死一、二塁のチャンスでベッツが左飛に打ち取られた。1-2とリードされた3回表でも、二死一、二塁でターナーが空振り三振を喫した。
5回には二死一、二塁でシュワバーが中飛。7回には代打ジェフ・マクニール(ニューヨーク・メッツ)の四球、ベッツの左前安打で無死一、二塁のチャンスをつかむも、トラウトが右飛でアウト。そして、ゴールドシュミットが6-4-3の併殺打という最悪の結果でイニングを終えた。
8回にはシュワバーのソロ本塁打で1点差に迫ったが、その1点が遠かった。結局、9回にクローザー登板した大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)を攻略できず、苦い敗戦を喫することになった。
日本はこの日、今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)が2回1失点、戸郷翔征(読売ジャイアンツ)が2回無失点、髙橋宏斗(中日ドラゴンズ)が1回無失点、伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)が1回無失点、大勢(読売ジャイアンツ)が1回無失点、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が1回1失点、大谷が1回無失点と、効果的な継投でアメリカの超豪華打線を攻略することができた。
(記事提供=OSEN)