『スラムダンク』から『すずめの戸締まり』へ。新海誠監督も嬉しい「韓国での日本アニメ人気」

2023年03月29日 話題 #映画
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韓国の最大手ポータル『NAVER』の映画記者・評論家による『すずめの戸締まり』の採点は、10点満点中7.79点。

同じく『NAVER』評価で6.57点だった『天気の子』はもちろん、7.55点だった『君の名は』よりも高く評価されている。

ほかにも、映画雑誌『シネ21』の評論家採点でも7.56を叩き出した。『すずめの戸締まり』は2011年東日本大震災をモチーフに作られた作品だが、「アニメーションが、喪失の兆候をいかに癒せるかについての素晴らしい答え」「災難で傷ついた世界を希望で覆う新海流の縫合術だ」と高く評価していた。

新海監督といえば、「光の魔術師」とも言われる画風とその映像美と融合した音楽が有名だが、韓国でも監督が作品に込めたメッセージを高く評価する声は多い。そのため、新海監督は「日本アニメ界の巨匠」との冠詞がつくほどの人気を得ているのだ。

もっとも、そんな「日本アニメ界の巨匠」もかつてはゲーム会社に勤め、不遇時代はアダルトゲームのオープニングアニメーションを手掛けたこともあった苦労人。

ただ、初の長編作品となった『星のむこう、約束の場所』が2005年のソウル国際漫画アニメーション・フェスティバルの優秀賞を受賞。韓国アニメファンの間ではこの頃からその名が知られるようになった。つまり、15年以上前から新海監督と韓国の関係は始まっていたのだ。

新海監督の“韓国愛”「僕にとって最も身近な外国」

 

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