NPBエンタープライズは8月9日、杭州アジア大会に出場する侍ジャパン社会人代表のメンバーを発表した。日本はアジア大会に社会人野球選手で構成された代表チームを出場させる。
そのなかに、元メジャーリーガーで波乱万丈の野球道を歩んできた田澤が含まれた。田澤は日本プロ野球を経ず、メジャーリーグに進出した。
高校卒業後、社会人野球チームの新日本石油ENEOSでプレーし、2008年12月にボストン・レッドソックスに入団した。2013年はレッドソックスのワールドシリーズ優勝に貢献し、その後2017年にマイアミ・マーリンズ、2018年にロサンゼルス・エンゼルスでプレーした。
メジャーリーグでは通算9シーズンプレーし、388試合21勝26敗4セーブ、防御率4.12を記録した。
以降、2020年は日本の独立リーグであるBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズ、2021年は台湾プロ野球の味全ドラゴンズでプレーし、昨年はメキシカンリーグでドゥランゴ・ジェネラルズで13試合に登板した。
そして昨年9月、古巣ENEOSに復帰し、社会人野球でプレーしている。
田澤は今年6月末に実施されたアジア大会の代表候補選手の合宿トレーニングに参加し、日本代表チームの最終24人エントリーに含まれた。
田澤以外では、「ミスター社会人」と呼ばれる佐竹功年も選出された。
佐竹は2014年仁川アジア大会、2018年ジャカルタ・アジア大会に出場した経験がある。2018年大会ではスーパーラウンドの韓国戦に先発投手として登板し、4.2回11被安打、3被本塁打の5失点を記録した。
韓国の立場としては、今年7月に開かれた第94回都市対抗野球大会でMVPに選ばれた右腕、嘉陽宗一郎が警戒対象だ。嘉陽は準々決勝で最速150キロのストレートを投げ、9回3被安打、1失点で完投勝利を記録した。
なお、杭州アジア大会に出場する侍ジャパン社会人代表は、15日から鹿児島で強化合宿を実施する計画だ。
(記事提供=OSEN)