大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が“投打兼業”への意気込みを示した。代理人のネズ・バレロ氏が大谷の立場を伝えた。
大谷の代理人を務めるCAAスポーツのバレロ氏は9月5日(日本時間)、エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアムで行われたボルチモア・オリオールズ戦を控え、『MLB.com』など現地メディアとの取材に応じ、大谷の肘負傷をめぐる状況を公開した。
大谷は先月24日のシンシナティ・レッズ戦で2回途中に降板した後、右肘の靭帯を損傷したこと発覚し、トミー・ジョン手術の可能性が提起されている。
投手としてのシーズンが終了した大谷は、2次所見を待ちながら指名打者として残りのシーズンをプレーし続けている。
負傷から10日の時間が経ったが、大谷本人が口を固く閉ざしているため、負傷をめぐる憶測が相次いだ。そんななか、負傷後初めて代理人のバレロ氏が報道陣の前に立ち、大谷の状態を明かした。
バレロ氏は「肘の状態について色々な意見を聞き、どんな選択をするか情報を集めている。多くの医師から肯定的なフィードバックを受けた。肘の手術をする可能性が最も高いが、2回目のトミー・ジョン手術を受けない可能性がある」とし、「複数の医師が状態を調べた結果、2018年にトミー・ジョン手術を受けた側の靭帯は損傷しておらず、いかなる問題もない。これは本当に肯定的な部分だ」と話した。
大谷は2018年10月にトミー・ジョン手術を受けたことがある。当時は肘の上の靭帯が損傷したとすれば、今回は下側が損傷したもので部位が違う。
トミー・ジョン手術をした当時、靭帯には異常がなく、いかなる問題もなかったというのがバレロ氏の説明だ。少なくとも1年以上リハビリがかかるトミー・ジョン手術をしなくても良いという点で、最悪の状況は避けたと見られる。
ただ、バレロ氏は大谷がどのような種類の手術を受けることになるのか、来季に投手として復帰するかどうかについては具体的に言及しなかった。手術を受けたとしても、2024年に指名打者で打撃をすることに支障はないと強調した。
2018年10月のトミー・ジョン手術後は、2019年5月に打者に復帰するまでに時間を要したが、今回は負傷部位が異なり、回復期間も短いと予想され、打者として来季開幕から出場が可能となる見通しだ。
FAを控えての突然の負傷で混乱もあるかもしれないが、大谷は淡々と状況を受け入れ、指名打者として試合に出場している。
バレロ氏は「大谷のコンディションはとても良い。我々は皆大丈夫だという情報に基づき、非常に肯定的に考えている。大谷もあふれる愛と応援に深く感謝している」と話した。
さらに、バレロ氏は大谷が疲労累積を訴えるにもかかわらず無理に起用し、負傷を引き起こしたという批判を受けたエンゼルスのずさんな管理問題について、「負傷の兆候がなければならなかったが、そうではなかった。エンゼルスが負傷に影響を及ぼしたわけではない」と擁護し、エンゼルスと大谷の関係は依然として堅固だと述べた。
最も重要なのは、大谷が今後も投手を続ける意向があるかどうかだ。
バレロ氏は「大谷は投球が好きだ。長くできることが大切だ。彼が再び投手に戻ることは間違いない。ここ数年間そうだったように、大谷は今後も投手と打者の両方を続けていく」と強調した。
一方、大谷は同日のオリオールズ戦の試合前、打撃練習中に脇腹の痛みを訴えて欠場した。
肘の負傷後、当日のダブルヘッダー第2試合から10試合連続で出場を続けていたが、同日は意外な負傷で休まなければならなかった。今季、チームの138試合中135試合をプレーした大谷にとって3度目の欠場だ。
(記事提供=OSEN)
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