『MLB.com』をはじめアメリカの現地メディアは同日、トラウトが公式に今季終了となったと伝えた。ポストシーズン進出に失敗したエンゼルスは今季残り7試合としていることから、トラウトを60日の負傷者リストに移した。
トラウトは7月4日のサンディエゴ・パドレス戦で左有鈎骨骨折を負い、戦力から離脱した。その後、手術を受けて8月23日のシンシナティ・レッズ戦で復帰したが、痛みが再発して再び負傷者リストに戻った。
事実上のシーズンアウト状態だったが、同日のミネソタ・ツインズ戦を控えて公式化された。
このため、トラウトは今シーズンを82試合出場の打率0.263(308打数81安打)、18本塁打、44打点、出塁率0.367、長打率0.490、OPS(出塁率+長打率)0.858で終えた。主力として定着した2012年以後、すべての比率記録が個人最低値を叩き出し、キャリアローのシーズンに終わった。
直近3シーズンは負傷で規定打席を越えられなかった。2021年は5月中旬のふくらはぎ負傷以降、わずか36試合でシーズンアウトとなった。 当初はリハビリに8週間かかるものと予想されたが、回復が遅れ、結局9月末にシーズンアウトが決まった。
昨季も股関節の痛み、肋骨機能の障害で119試合のみの出場に終わり、規定打席まで3打席届かなかった。
そして、今季は82試合の出場で終わり、トラウトはシーズン半分の出場にとどまった。この3年間で通算237試合出場、249試合欠場と、出場比率が半分にもならない。
30代に入って負傷が続いており、今や“ガラスの体”に転落した。三振の割合がキャリア全体で最も高い28.7%に増えるなど、最高打者としての地位も弱まった。
MVP3回、シルバースラッガー9回、オールスター11回でメジャーを代表する「最高打者」と呼ばれたトラウトは、2019年3月にエンゼルスと12年4億2650万ドルで契約を延長した。メジャー最大規模の契約だが、日増しに頻繁な負傷と成績低下で懸念が高まっている。
大谷翔平退団が濃厚な来シーズンは、エンゼルスのさらなる戦力弱化が避けられない。トラウトの復活が切実な理由だ。
(記事提供=OSEN)