ハルビン冬季アジア大会のショートトラック男子で中国選手が韓国チームに対して「卑怯だ」と発言し、物議をかもしている。
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中国の『シナスポーツ』は2月9日、韓国がショートトラック決勝戦の2試合で中国チームに「悪意ある反則をした」とし、「孫竜(中国代表選手)が試合後、大衆の前で『卑怯だ!』と叫んだ」と報じた。
ショートトラック男子1000m決勝で、孫竜が韓国のパク・ジウォンともみ合いの過程で重心を失って転倒した。この試合では韓国のチャン・ソンウが金メダル、パク・ジウォンが銀メダルを獲得している。
審判団はビデオレビューを通じて反則の有無を確認したが、どちらの選手にも過失はないと判断し、ペナルティは科されなかった。
ただ、『シナスポーツ』によると、孫竜は「判定について言えば、私は彼(パク・ジウォン)を殴っていない。なぜこれが私の反則なのか。公正な判定が行われなければ、ショートトラックの面白さがなくなってしまう」と話したという。
これを受けて、韓国側で不満の声が広がっている。その先頭に立ったのは、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授だ。
ソ教授は2月10日、自身のフェイスブックでこの騒動を取り上げ、孫竜の「韓国チームはいつも理解できないところがある」という発言も引用した。
そのうえで、「実際には孫竜自身が今回の大会で林孝俊を押し上げた疑惑を受けている。8日に行われた男子ショートトラック500m決勝で、孫竜は先頭争いをしていた林孝俊の臀部を後ろから押し、大きな論争となった」と指摘した。
続けて「国際スケート連盟(ISU)の規定では、ショートトラック選手はレース中にチームメイトから押されるなどのサポートを受けてはならないと定められている」と強調した。
そして「中国のショートトラック選手たちは基本的なスポーツマンシップをもっと身につけるべきだ。他人を非難する前に、まず自分の行動を反省することが先ではないだろうか」と批判し、中国メディアに対しても「嫌韓感情を煽るような刺激的な記事を量産するのではなく、より客観的な報道を行うべき」と助言した。
韓国のオンライン上では「本当に迷惑な連中としかいえない」「いつもの中国なのだから騒ぐ必要もない」「もう放っておこう。相手にするだけ時間の無駄だ」といった批判的な反応が寄せられた。
スポーツの場では実力だけでなく、フェアプレーの精神も求められる。今回の騒動が公正な競技の在り方について考える契機となることを期待したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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