オフシーズンの去就に注目が集まる大谷翔平が、現地メディアの激しい関心によって苦しい日常を送っているという。
韓国メディア『OSEN』は10月10日、「家の前にパパラッチ60人…大谷、自宅軟禁のような窮屈な日常」と題し、大谷に言及した。
日本のとあるメディアが9日までに報じたところによると、LA近くのアナハイムにある大谷の自宅前には数十人のパパラッチが陣取っているという。彼らは大谷が手術した右肘にギプスをしている姿を撮影するために集まったとされている。
同メディアは「以前は4~5人程度がカメラを持って見守っていたが、最近になって急激に増え、60人に達することもある」と報じた。
このため、大谷は日常生活に大きな不便を強いられているようだ。
現在は必要な用事がある以外は家に閉じこもっている。リハビリのために病院に移動するときはパパラッチとの追撃戦も繰り広げられるという。
先月30日に行われた球団の表彰セレモニーでは、服で手術した右肘の部位を隠したまま姿を現わしていた。
一方、大谷の今回の手術費は20万ドルに上るという。一般的なトミー・ジョン手術に比べて10倍も高い金額だ。
大谷は先月20日、LAのカーラン・ジョーブ整形外科クリニックで手術を受けた。失投を担当したのはニール・エルアトロッシュ医師だ。肩、肘、膝などの世界的な専門家であり、リュ・ヒョンジンをはじめメジャーリーガーやNBA、NFLだけでなくハリウッドの有名俳優も顧客だという。シルベスター・スタローンとは義兄弟の関係でもある。
一般的なトミー・ジョン手術の場合、費用は2万ドル程度と知られている。しかし、今回大谷の場合は少し違う。日本メディアなどの報道を総合すると、施術が最先端の方式で行われたため、手術費も相当な高価だったという。
これまでは損傷した靭帯を自分の体にある別の腱に交換する方式で手術が行われた。しかし、今回は人工靭帯が使用された。 「インターナル・ブレース」という技法だ。今年3月、NFLのサンフランシスコ・49ersのQBブロック・パーディも同手術を受けた。
この施術の特徴は、リハビリ期間が従来の方式に比べて半分ほどに短縮されるということだ。
一方、靭帯の強度が移植した部位の骨に影響を与えかねないという懸念も提起された。ただ、現在は問題が大幅に改善されたという学界の報告もある。
このため、日本の各メディアは大谷がこの方式を選んだ理由について、早期の実戦復帰とともに二刀流を強行し続けるという意志だと解釈している。現時点では、来年は打者に専念し、再来年には投手としても復帰する目標だ。
リハビリは12週間のプログラムで行われる。これも執刀したエルアトロッシュ博士が監修したもので、手術部位に電気信号を活性化し、本来の運動能力を回復させる特殊療法で進められる。
同時に、回復には食事療法も欠かせない。何より、タンパク質摂取と多様な栄養素のバランスの取れた摂取が重要だ。北海道日本ハムファイターズ時代の栄養士の大谷は、手術後、現地で新しい専門家を雇ったという。
ただし、気分転換のためにたまに外食も必要だが、それがまったくなされていない。
普段から外出をはばかる性向に加え、数十人のパパラッチが陣取っている状況なだけに、最初から念頭にも置いていないという話だ。
現在、大谷が接触する人物は医療スタッフのほか、通訳の水原一平氏と代理人程度だ。エンゼルスの同僚とはSNSを通じて毎日コミュニケーションを取っているという。
(記事提供=OSEN)
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