日本シリーズで見られたオリックス・バファローズ率いる中嶋聡監督の「満塁策」に、韓国メディアが疑問を呈している。
『OSEN』は11月2日、「日本シリーズのおかしな満塁作戦…4番打者の前に連続故意四球→結局サヨナラ負け」と題し、中嶋監督の満塁策に言及した。
前日の1日に阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対オリックスの日本シリーズ第4戦では、阪神が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。これで両チームとも、シリーズ戦績で2勝2敗と並んだ。
この過程で、9回裏に中嶋監督が選択した2連続の申告敬遠による「満塁策」に対し、日本球界が批判の声を高めている。
状況はこうだ。3-3の同点で迎えた9回裏、マウンドに上がったオリックス投手ワゲスパックは、阪神の先頭打者・糸原健斗を三振で仕留めた。
ここまでは問題なかったが、次に打席に立った1番の近本光司から、ワゲスパックの制球が乱れ始める。ストライクゾーンにボールが入らず、四球を許してしまったのだ。
続く2番・中野拓夢の打席でも制球が定まらず、2度の暴投の間に近本が三塁まで進塁。一死一塁がいきなり一死三塁へと変わった。
ここで問題の作戦が出てきた。
中嶋監督はサヨナラ負けのピンチに見舞われると、申告敬遠の指示を出した。中野を塁に出し、一死一、三塁で次に3番の森下翔太が打席に向かうと、ここでもベンチが再び介入。2連続で申告敬遠のサインを出し、相手の4番打者を前に一死満塁とする策を用いた。
ただ、この作戦は最終的に災いを招いた。
4番・大山悠輔の打席でもワゲスパックは安定を取り戻すことができず、初球から3球続けてボールとし、押し出し直前までカウントを進めてしまう。その後は辛うじてフルカウントまで持ち込んだものの、7球目に投じたストレートを打ち返され、左前適時打を許した。これで阪神は4-3とサヨナラ勝ちに成功し、オリックスは敗戦となった。
多くの専門家とファンたちは、「満塁を選択したのはやむを得ない苦肉の策だった」「結果だけでは話せない」と中嶋監督の選択を尊重した。しかし、そのほか多くの人々は「あまりに無理な試みだった」という指摘を吐き出していた。
また、この試合の実況を担当した読売テレビのアナウンサーがサヨナラ安打の直後に「中嶋監督、満塁策失敗」と叫んだことも日本中で話題となっていた。
(記事提供=OSEN)
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