突然この世を去ったスターを思わせる…離婚して「魔女」となった韓国女性芸能人、非難の嵐を止めなければ

2024年11月17日 話題 #時事ジャーナル
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元アイドルのユルヒと女子アナウンサーのパク・チユンに対する非難が止まらない。

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まずユルヒの場合、今年韓国で最も多く悪質なコメントを受けた芸能人の一人だろう。多くのネットユーザーが執拗に彼女を攻撃し、メディアもユルヒを否定的に書く記事を続けて報じた。

ユルヒが離婚した際、3人の子供の養育権が父親であるチェ・ミンファンに渡ったため、ユルヒは子供を見捨てた無責任な母親のイメージとして刻まれた。そのため、彼女が何をしても非難され、息をするだけで「子供を捨てて息をするのか」と攻撃される雰囲気さえあった。

ユルヒは芸能人だ。収入を得るには人前に出る活動をするしかない。表に公開されるイメージが暗い内容ではなく、明るく整ったものになるのは当然だ。しかし、そうしたイメージを見て、人々は「子供を捨てて楽しんでいるのか」と攻撃し続け、ユルヒは正常な活動ができないほどの状況に追い込まれた。

ポータルサイトには、ユルヒに対する悪質コメントを誘発するような記事が定期的に掲載され、かつて悪質コメントが殺到したときの故ソルリさんを思わせる構図が再現された。

ユルヒ
(写真=ユルヒInstagram)

ユルヒは夫婦関係の破綻の責任者としても指摘された。ユルヒが子供の教育費を過度に使ったことが離婚原因という噂が流れ、非難はさらに激化し、彼女は「魔女」として糾弾された。なぜ元夫であるチェ・ミンファンがユルヒを弁護しなかったのかは謎だ。

ユルヒは1年近く沈黙を守った。しかし非難は止まらず、追い詰められた彼女はついに10月に放送に出演し、自身の心境を語った。お金がなかったため子供たちを連れてこられなかっただけであり、捨てたわけではないと述べたが、離婚の具体的な理由には触れなかった。

彼女は放送で少しは非難が収まることを期待しただろうが、むしろ非難は強まった。一部のメディアは「なぜ具体的に説明しないのか」と彼女の出演を「感情に訴えるもの」「離婚を売り物にしている」と批判し、ユルヒが過ちを犯して家庭を崩壊させたという主張が再浮上した。

チェ・ミンファン(左)とユルヒ
(写真=OSEN)チェ・ミンファン(左)とユルヒ

最悪の状況に追い込まれたユルヒはついに1年近い沈黙を破り、離婚理由を暴露した。チェ・ミンファンが過度に風俗店に通っていたこと、さらにはその店での行為を自分にも強要したと主張した。また、養育権はもともと自分が持つ予定だったが、チェ・ミンファン側から財産分与が少額に設定され、引き取れなかったのだという。

この発言によりチェ・ミンファンに非難が集中したが、同時にユルヒも非難された。子供の母親として、何を考えて父親を追い詰めるような私生活を暴露したのかという批判だ。10月の放送で彼女が私生活を語らなかったときは「言わなかった」と非難され、言うと「言った」と非難される状況だった。

ユルヒは膨大な非難を受けながらも1年近く沈黙を続けていた。静かにしている彼女を崖っぷちに追い詰め、圧力をかけたのは大衆とメディアだ。他人の夫婦関係の内部事情を知っているかのようにユルヒを裁こうとした人々が、このような事態を引き起こしたのだ。ユルヒが10月の放送に出演した際に非難が止まっていたなら、その後の暴露はなかった可能性が高い。

沈黙を守り続けた結果、「魔女」に

パク・チユンも似たような事例だ。

パク・チユン
(写真=OSEN)パク・チユン

彼女とチェ・ドンソクが離婚した後、チェ・ドンソクはパク・チユンを非難するかのようなSNS投稿を続けてきた。具体的には示されなかったが、彼の投稿内容からパク・チユンが不貞行為を働いた配偶者であり、家庭を顧みず放蕩な生活を送っていたとの憶測が生まれた。

チェ・ドンソクの一方的な行動であり、彼の言うことがすべて客観的事実だと断定はできなかったが、人々は無条件にパク・チユンを非難した。

例えば、チェ・ドンソクが「人生で後悔していることの一つは、相手が反論できないほどの過ちを犯したにもかかわらず、自分の心が落ち着いていない状態で対話を試みたこと」と投稿すると、人々はパク・チユンが「反論できない過ち」を犯したと解釈した。また、チェ・ドンソクが「浮気した女性に決して戻らないで」というフレーズが含まれた動画を共有すると、人々はパク・チユンが不倫をしたと考えた。

チェ・ドンソク
(写真=OSEN)チェ・ドンソク

パク・チユンに対する非難が高まり続けたが、彼女は沈黙を守った。状況が悪化し、彼女は立場を表明したが、具体的な説明は避け、原則的な訴えにとどまった。その直後、チェ・ドンソクが「人は恐れると話が長くなる」と投稿すると、人々はパク・チユンが真実が明るみに出るのを恐れて具体的に話せないのだと受け取った。

結局、1年以上にわたりパク・チユンへの非難が蓄積され、彼女は「魔女」となった。その後、あるメディアがパク・チユンとチェ・ドンソクの会話内容を公開し、チェ・ドンソクの主張に対する信頼が揺らぎ、彼に対する非難が噴出したが、パク・チユンに対する非難も続いた。

人々はこの会話内容をパク・チユン側が流したと推測し、どうして私的な内容を明かして泥沼化させるのかと非難した。一部メディアもパク・チユンとチェ・ドンソクの双方を非難し、家庭の問題は当事者が解決すべきで、社会的な問題にすべきではないと非難した。

しかし、パク・チユンを崖っぷちに追い詰め、この問題を社会的な問題にしたのは大衆とメディアに他ならない。

まさに他人の家庭の問題であり、第三者が真実を知ることはできない。それにもかかわらず、多くの人がまるで真実をすべて知っているかのようにパク・チユンを裁こうとした。

会話内容が公開される直前、パク・チユンのイメージはあまりに悪化し、芸能活動が不可能なほどで、生活の脅威にさらされていた。このように追い詰められるまで、彼女は1年近く沈黙を続けていた。その間、チェ・ドンソクはSNSを通じて彼女を攻撃するかのような姿勢を取り続けた。それでも人々は両者を同等に扱い、パク・チユンを非難した。

では、パク・チユンは何も抗弁せず、一人で永遠に非難され続けるべきだったのだろうか?

もちろん、今のように刺激的な私生活の内容が公にされ、泥沼の争いに発展することは望ましくない。ましてや子供たちがいるため、なおさら心配だ。このように繊細でデリケートな問題であるため、当事者でない人々がもっと慎重であるべきだった。

大衆とメディアがあたかも超能力でもあるかのように他人の離婚事情をすべて知っていると考え、片方の当事者を裁こうとした結果だ。

多くの人が両者を同等に非難しているが、その非難は大衆に向けられるべきだ。根拠もなく誰かを容易に「魔女」に仕立て上げる文化が消えない限り、同様の出来事は繰り返されるだろう。

(記事提供=時事ジャーナル)

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