韓国のガールズグループとして活動したことのある元アイドルが、特大の詐欺で懲役20年に処される可能性まで浮上している。
香港メディア『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が10月31日(現地時間)に報じたところによると、「ナッティ(Nutty)」という芸名で知られた31歳のタイ人女性ナタモン・コンチャク(Natthamon Khongchak)とその母親が、インドネシアで現地人のふりをしていたところ、タイに強制送還された。
彼女たちは偽の身分でパスポートを発行しようとしたが、インドネシアの国家や憲法に関する質問に答えられず、入国管理局の職員に通報されて摘発されたと伝えられた。
コンチャクは、韓国で「ドリームシネマ」というレーベルからデビューしたことがある元K-POPアイドルだ。
しかし成功できず、タイに帰国。以降はK-POPの歌やダンスをYouTubeにアップして人気を集め、ユーチューバーとしてチャンネル登録者80万人を誇った。タイのテレビ番組に母親と一緒に出演し、お金持ちであることを自慢したこともあったという。
問題は、彼女が詐欺に手を染めて逃亡生活を続けていたということだ。
コンチャクは2年前、自身のフォロワーに対して自らを「外国為替投資の専門家」と偽り、高収益を保証するとして詐欺を働いた。6000人以上もの被害者から資金を集め、なんと総額20億バーツ(約90億円)の被害が生じた。
彼女は被害者たちが金銭を受け取れず抗議すると、取引ミスを認めたが、逆に「警察に通報すれば刑務所に入れられ、永久にお金を取り戻せなくなる」と脅迫したりもしたという。
最終的にコンチャクはこの事件を収拾できず、海外に逃亡することに。2022年にインドネシアに渡り、約2年間にわたって逃亡生活を続けた。しかし今回、ついに摘発されたというわけだ。
タイ警察は「逮捕されたコンチャクから約47万ドル(約7200万円)相当の資産を押収した」とし、「追加の資産回収のため資金の流れを追跡している」と伝えた。
警察に連行される前、コンチャクは被害者に謝罪の意を表したが、具体的な詐欺の内容には触れなかった。タイでは詐欺罪で最大20年の懲役刑に処される可能性があるという。
元韓国アイドルによる特大の詐欺事件について、韓国のオンライン上では「懲役20年というところが一番気になった」「韓国も詐欺罪に対して量刑をもっともっと引き上げるべき」「韓国だったら懲役5年で済んでいただろう」と、詐欺に対するタイの厳しい処罰に関心が集まっていた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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